
- 2020.09.02産業用自家消費
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太陽光Labo
太陽光発電を始めようとお考えの方、「設備利用率」について気にされていますか?
設備利用率は、再生可能エネルギー設備の“性能” “利用状況” “機能低下” “年間総発電量や売電収入の予測”などを知る上で大切なものです。
今回は、あまり知る機会のない「設備利用率」について分かりやすくご紹介します。
設備利用率とは、1年間、その設備が100%の出力で発電した場合の発電量想定に対して、実際の発電量の割合がどの程度であるかを示した数値です。
つまり、設備利用率を知ることで、その設備が1年間でどれくらい発電できたかが分かります。
設備利用率は次の計算式で算出します。
上の式で、「設備の定格出力(kW)×24(時間)×365(日)」にあたる部分が、1年間100%の出力で発電した場合の発電量にあたります。
この数値で、実際の発電量である「年間発電量」を割ると、設備利用率が求められます。
現在稼働中の設備の利用率率を知ることで、次のようなことが分かります。
設備利用率は、経済産業省やNEDOがその指標を示しているなど、国内でも一つの指標として利用されています。
ですから、この指標をもとにこれから作ろうとしている発電所の「年間発電量」を予想して、どれくらいの売電収益を得られるか、利回りはどれくらいになるのかなどの予測を立てることができます。
また、この指標とご自身が利用している設備の設備利用率とを比較することで、設備の状態や性能を評価することも可能です。
このように、知っておくと変便利な設備利用率ですが、そもそも太陽光発電の設備利用率はどれくらいが標準なのでしょうか。
実は、これが非常に低いのです。
たとえば風力発電であれば20~30%、地熱発電に関しては80%が一般的な設備利用率の指標なのですが、
太陽光発電の場合は13%(10kW以上の場合)とされています。
なぜこんなに低いのかというと、24時間365日稼働し続けられる地熱発電や、風さえ吹いていれば時間帯は関係なく発電できる風力発電に対し、太陽光発電はどんなに好条件でも日没から日の出までの間は発電が出来ないからです。
ですからご自分の発電所の設備利用率を調べた結果、指標である13%程度であれば「低すぎる!?」と焦る必要はありません。
ただ、「こんなにも低い設備利用率で、果たして発電事業を行う意味があるのか」と疑問に思う方もいるかもしれません。
しかしご存知のように、太陽光発電は日本中で普及している大人気投資案件です。
これは、他の再生可能エネルギーにはない非常に大きな魅力があるからです。
その魅力とは、ずばり導入費用の安さです。
10kW以上の産業用太陽光発電の設備単価は一般的に1kWあたり29万円程度です。
小型風力発電は31.8万円、地熱発電は147万円が一般的な単価ですので、非常に安価であることが分かります。
また、29万円というのも、ごく平均的な単価です。
太陽光発電は人気の投資案件ですので、設備メーカーも国内外に複数あるほか、販売業者も非常に多く、価格競争によってこれよりもさらに低いシステム単価で導入することも可能です。
※実際、当協会でお取扱いしている太陽光発電システムは、ご紹介しているシステム単価よりもはるかに低価格となっております。
設備利用率を把握しておくことの重要性をまとめます。
また、各再生可能エネルギーの設備利用率を比較して、太陽光発電の設備利用率が低いこともお伝えしました。
しかしご紹介しました通り、その分太陽光発電は他の再生可能エネルギーに比べて圧倒的に導入コストが安く、利回りが高い投資案件であり、事業開始にあたり不安になることはありません。
JCMAエネルギーでは、「導入費を抑えて」「発電量も引き上げる」べく、高精度シミュレーションシステムを採用しています。
当システムを利用すれば、影の影響などを精緻にとらえた正確なシミュレーション結果を得ることができますので、設備利用率から導き出される年間発電量と併せてよりリアルな発電予測を立てて頂きながら、効率の良い発電所づくりを行うことが可能です。
これから発電所を作ろうとお考えの方は、まずはJCMAまでお気軽にご相談ください。