トラブル事例集 2016年度

トラブル事例 2016年

日本住宅工事管理協会にご相談いただいた案件をご紹介します。
同じ内容でのご相談であっても、地域や案件によって解決法は異なりますのでご注意下さい。

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陸屋根設置工事が前業者ブロック基礎のせいで進められない

◆長崎県 32円案件 未稼働案件

契約前に業者がコンクリート基礎だけ入れてしまいました。
その後、別業者に工事見積してもらったところ、もっと安く工事してもらえそうなので契約しようと思っています。
しかし設置済みのブロック基礎が特殊な仕様らしく、普通に工事に入ることができません。
前の業者に撤去をお願いしましたが、契約前なので対応不可と言われました。
しかも、陸屋根にアンカーを打っているので、ムリに撤去すると雨漏りの可能性が高いようです。
どうすればいいのでしょうか?

30代法人事業主様(2016.1.20 お問い合せ)

▶ 既存のブロック基礎に対応できる架台を設計して、工事を進めることができました。

通常、契約前に工事に入ることはありません。
その業者さんがどういう状況で着工されたのか分かりませんが、私有地に勝手に物を設置したことになるので問題です。
しかし事業主様はこれ以上揉めて工事が遅れるのも困るとのことですので、設置されてしまった基礎ブロックを使用しての工事となりました。
設置された基礎ブロックを撤去しない代わりに、返却もしないという条件で前業者さんとは結着していただきました。

日本住宅工事管理協会は全国に会員業者さんがいます。
     
その中から、特殊仕様のブロック基礎に対応できる架台屋さんを選定し、架台を設計してもらいました。
少しコスト高となってしまいましたが、ブロック基礎を撤去することもなく工事に着手することができました。

太陽光の設置工事は口約束で進んでしまうことが多々あり、トラブルが多発しています。
後々困ることのないよう、きちんと書面を取り交わしてトラブルを防ぎましょう。


  

  

設備認定申請時に誤った地番で認可されてしまったのを変更したい

◆福島県 27円案件 未稼働案件

低圧案件を1基設置予定です
しかし、設備認定を申請した業者が地番を誤って記載してしまった為、農転の申請に入れません。
業者に問合せしたところ、設置住所の変更は売電単価が変更になってしまうと言われました。
なんとか売電単価を維持したまま住所変更できないでしょうか?

40代個人事業主様(2016.2.5 お問い合せ)

▶ 変更申請を代行し、無事に住所変更が完了しました。

JPEAに確認を取り、売電単価が変更しないことをきちんと確認した上で、変更申請を代行お手続きしました。
業者変更になった
     
設備認定は変更申請をかけ、認可が下りてから工事会社さんに見積依頼。
なるべくコストを下げたいというご希望のため、自由設計のしやすい単管架台を採用しました。
搬入搬出作業や、荷受け作業等は施主様にしていただくことで、工事費用をコストダウン。
納得のいくまで価格交渉を繰り返しました。

結果、申請関係もスムーズに進行し、保証面も据え置き、工事費もお安く済みました。


  

  

EPC(一括発注)の業者が倒産してしまった!

◆静岡県 27円案件 未稼働案件

低圧案件を稼働予定です。
昨年契約した業者が倒産してしまい、まったく連絡が取れません。
申請関係も全部任せていたのに本当に困っています。
今からやり直すことはできるんでしょうか? 売電単価を維持できますか?

50代個人事業主様(2016.4.15 お問い合せ)

▶ 申請関係を引き継ぎ手続きをして、無事に進められることになりました。

EPCで業者にすべてお任せしている場合、こうしたトラブルは大変多いです。
太陽光業者も次々になくなっている現状況で、突然連絡が取れなくなってしまい。お困りの事業主様からの相談が増えています。
今回、中部電力に問合せることで、申請がどのような状況にあるのかを確認しました。
     
負担金まで出ている状態でストップしているようだったので、設備IDを照会することになりました。
その設備IDと事業主様自身の委任状で、経済産業省の設備設置者IDとパスワードを照会し、登録者を変更完了しました。
あとは新しい工事会社で再度お手続きをし、ストップしている申請を進めることができました。
無事に売電単価を確保したまま工事を始めることができました。


  

  

設置場所の近くに鋳物工場があり、粉塵が飛んでくるけど発電に影響はある?

◆三重県 32円案件 未稼働案件

低圧案件を2件稼働予定です。
土地の選定も済み、あとは工事を始めるだけという段階になって、一つ心配事があります。
設置場所の西側に鋳物工場が建っており、影などはさしませんが、毎日粉塵が飛んできます。
そう酷いものではありませんが、駐車場の車のフロントガラスに白く積もるので心配です。
パネルに影響は出ないでしょうか?

50代法人事業主様(2016.5.9 お問い合せ)

▶ 実験パネルを設置し、発電量を事前にシミュレートしてもらいました。

実際の現場でどれだけの粉塵が飛来しているのか、それがパネルにどのくらい影響するのかを、実験することになりました。
片流れのパネルを数枚、現地に簡易設置し、一定期間発電量を測りました。
当協会でレンタルしているソーラーパネルチェッカーは、事業主様ご自身で簡単にパネルの発電量を計測できます。
今回は現場とご自宅が近いこともあり、数日おきに発電量を計測していただきました。
業者に頼むよりコストも安く済み、実発電量をモニタリングすることができました。

     

その数値をもとに年間発電シミュレーションをメーカーに作成してもらい、収支を計算しました。
確かにやや発電量は落ちるようでしたが、利回りは十分に確保することができると予想できました。
事業主様ご自身が計測した数値でのシミュレーションなので、納得して事業を進めることができました。


  

  

冬場は平均80㌢は雪が積もります。発電しないですよね?

◆青森県 36円案件 未稼働案件

低圧案件を設置予定です。
業者さんに言われて何個か土地を使って設備認定を取得しました。
しかしいざ工事会社に見積を取る段になって、発電量が気になり始めました。
業者が提出する発電シミュレーションは、実際に設置する場所よりだいぶ遠い地点での数値です。
積雪のことを話しても、あまり気にしなくていいの一点張りで、話になりません。
このまま設置することに不安を感じています。何か対応策はありますか?

40代個人事業主様(2016.7.20 お問い合せ)

▶ 融雪用設備の設置により、積もる前に溶かす設備で雪対策を施しました。

積雪地帯では太陽光発電所の設置自体、尻込みされる方が多いです。
これは業者の説明不足、データ不足が原因として挙げられます。
     
積雪対応の架台、融雪用パネル、太陽光発電システムに影響しないヒーター等の設置により改善できます。
さらに、その設備の実証データを揃えることで、事業主様にとってより現実的な数字が見えてくるはずです。

今回は、繊維状発熱体を使った融雪パネルをご紹介しました。
全面設置でムラの無い発熱により、パネルの発電には影響すること無く融雪可能です。
融雪用設備はもちろんコストがかかりますが、利回り等を考えて具体的な検討をしていきましょう。