トラブル事例集 2017年度

トラブル事例 2017年

日本住宅工事管理協会にご相談いただいた案件をご紹介します。
同じ内容でのご相談であっても、地域や案件によって解決法は異なりますのでご注意下さい。

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連係日を待つ間に盗難事件が発生した

◆茨城県 27円案件 未稼働案件

電力会社から協議順番待ちでなかなか連系日が確定せず、とりあえず着工しました。
結局、連系日は完工より1ヶ月後に設定され、仕方なく完工した発電所はそのまま待機状態に。
その状態でフェンス設置作業に入ったのですが、そんな中で設置済の部材を盗まれてしまいました。
既に完工済だったために、施工業者にも対応できないと言われ、とても困っています。
もう一度購入し直すしかないのでしょうか?

50代法人事業主様(2017.2.8 お問い合せ)

▶ 連系引渡し前だったため、施工業者の加入する保険にて対処できました。

通常、施工業者が契約満了するのは発電所引渡し時です。
今回の場合、工事作業自体は完了しているとは言え、連系待ちという状態ですので完工はしていませんでした。
工事期間中の盗難、ということになりますので、施工業者の保険対応範囲内ということになります。
その点をご説明し、再度施工業者とご相談いただくことになりました。
     
さらに、連系引渡し後に盗難があることを鑑み、災害補償への加入もお勧めしました。
完工後の事故や盗難はすべて事業者責任です。
自然災害のみならず、人的いたずらや盗難なども含んだ内容の保険を選択しましょう。


  

  

改正FIT法で事業計画書を提出しないといけないのに業者の連絡がつかない!

◆長崎県 36円案件 稼働済案件

改正FIT法が今年度から施行され、事業計画書提出が必要と聞きました。
申請作業はすべて業者任せだったので、慌てて業者と連絡を取ろうとしたのですが繋がりません。
このまま何もせずにいると本当に失効されてしまうのでしょうか?
失効される前になんとか手続きすることは可能ですか?

30代個人事業主様(2017.4.16 お問い合せ)

▶ 事業計画書の提出は発電事業主様にも可能です。

今回の改正FIT法により、ほぼ全ての発電所が対象となり、事業計画書を提出する必要があります。
中には申請そのものにまったくタッチしてこなかった事業主さんもいるかと思います。
今回のケースもこういったもので、大変多くのお問い合せがありますので、代表して一件のケースを掲載します。

     

事業計画書の提出は、①WEB上で ②書面郵送で、2通りの方法があります。
①の場合は、再生可能エネルギー電子申請よりログインし、画面の案内に添って進みましょう。
その際、必要書面の添付が求められる場合がありますので、よく確認して申請作業を進めて下さい。
②の場合は、所定の書面に記入の上、必要書面を添付してJPEAへ郵送提出になります。
どちらの方法にせよ、設備IDが必要となります。
①の場合は、さらにログインするための設置者ログインIDとパスワードが必要です。
今回の場合、ログインID・とパスワードをJPEAに照会するところから始める必要がありました。

まず、電力会社に事業主様ご本人がお問い合せし、設備IDを教えてもらいます。
JPEAの所定フォーマットに設備IDと住所、事業主名等を記入して、設備設置者ログインID・パスワード照会をかけます。
IDとパスワードの回答があったら、ログインし、登録者を変更します(この時点では前の業者名になっているはずです)。
変更後の登録者が、事業計画を提出します。
事業主の承諾を確認するメールが届きますので、「承諾」を選択します。
これでお手続きは完了です。
内容に不備が無ければ、1ヶ月~2ヶ月ほどで移行手続きが終わり、認可済になります。
※大量の申請があるため、2017年5月現在、手続きが滞っています。2ヶ月以上かかるケースもあります。


  

  

九州電力から出力制御対応化するよう通知がきたけどどうすれば?

◆長崎県 24円案件 稼働済案件

低圧の発電所を1基稼働しています。
先日、九州電力から出力制御に対応するよう通知がきました。
通知書には対応しないなら接続契約を解約する可能性があるとまで書かれています。
焦って業者に連絡を取ったのですが、よく分かっていないみたいでまともに対応してもらえません。
このまま解約になったら非常に困ります。どうすればいいですか?

30代個人事業主様(2017.5.10 お問い合せ)

▶ 出力制御対応するためにパワコンと遠隔監視を見直しましょう。

今回、お話をよく聞いてみるとパワコンはSMA、遠隔監視にエコめがねを設置済でした。
SMAのパワコンをこのまま使用するためには、出力制御に対応させるためWebconnectを別途設置する必要があります。
(型番と出荷年によっては既に内蔵されているタイプもありますので確認しましょう)
エコめがねは出力制御に対応していますが、出力制御時に対応できるパワコンは限定されています。
SMAはエコめがねに対応していないため、今回の場合は別にネット回線を引かなければいけなくなりました。
     
これは設置業者に問題があるわけではなく、エコめがね自体はメーカーフリーのため、
遠隔監視装置として見れば全然OKです。
しかし出力制御機器としては対応できないため、情報公示の遅れた九州電力側の対応に問題があります。
現在、ようやくパワコン別に対応する出力制御機器が出揃ってきたところなので、
これから設置する方はよく確認してから設置しましょう。

パワコン別出力制御対応機器については、こちらをご確認下さい。


  

  

設置場所の近くにNTTの電柱が立っていて影になってしまう!?

◆大分県 27円案件 未稼働案件

低圧案件を稼働予定です。
設置場所の南側にNTTの電柱が立っていて、どう避けて設置しても影になってしまいます。
正直とても迷惑な位置にあって困っています。
電力会社の電柱ではないわけですし、なんとかならないんでしょうか?

40代法人事業主様(2017.5.29 お問い合せ)

▶ NTTとの協議の結果、移設可能とのことでした。

第三者では間に入れない案件のため、電力申請を請け負う会社と施主様、NTTとの協議となりました。
なんのために土地を利用するのか、そのために電柱の位置がどう影響するかを資料にまとめ、提出します。
     
今回の場合は、太陽光発電所としての事業計画(割付図面、日陰位置図等)を提出することで、スムーズに話し合いが進みました。
協議の結果、電柱を移設してもらえることになり、費用も施主様負担とはなりませんでした。


  

  

せっちしたフェンスが倒れてしまいました。修繕可能でしょうか?

◆埼玉県 32円案件 稼働済案件

高圧300kW程度の発電所を稼動しています。
昨年ようやく竣工したところですが、メンテナンス契約するために呼んだ業者に、フェンス倒壊を指摘されました。
確かに一部のフェンスが根っこ部分から外向きに倒れてしまっています。
改正FIT法によりメンテナンスも強化されたと聞きました。
このままにしておくと危なそうなので修繕したいのですが、完全に取り替えた方がいいでしょうか?

50代個人事業主様(2016.6.8 お問い合せ)

▶ 設置業者に依頼するのが最も安価に済むことが多いです。

フェンス設置は別業者に頼んだということで、部材仕入れもその会社に任せたとのことでした。
その場合、同じフェンスを発注して一部を取り替える、という作業を他業者に依頼するメリットはあまりありません。
業者からしてみれば小さな案件ですし、そのためだけに出張となるとコストが嵩んでしまう可能性が高いです。
余程のことがなければ、もともとフェンスを設置した業者に依頼するのが無難です。

     

今回は、杭打ちが契約内容より浅くなっていたことが分かり、設置業者負担で修繕に取り組んでもらえることになりました。
フェンスや架台は杭打ちの深さがとても重要です。
きちんと契約内容に添った工事がされているのか、例外的なことが起こった場合はその内容もしっかり把握しておきましょう。
後々こういった不具合が起こった場合に、誰がどのように負担するかを決めるのにスムーズです。