太陽光発電コラム

過積載で21円案件でも高利回り!カギは『最適過積載』!?

2017.04.07

21円でも高利回り確保!『最適過積載』で乗り切る!

2017年度の売電単価は21円。
かつては「始めない手はない」とまで言われた高利回りの太陽光発電事業も
いよいよ潮時? なんていう声も聞こえています。

しかし、ここ2年程で話題になっている『過積載』なら
まだまだ大丈夫そうだという話しを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

実際、当協会へも『過積載』に関するお問い合わせが急増しています。

しかし『過積載』は「ただたくさん載せればよい」というものではありません。
発電所に合わせた容量を載せる『最適過積載』を行うことで、
無駄を減らした高利回りの発電所作りに期待することができるのです。

今回は、

21円でも本当に高い利回りが可能?
最適過積載とは?

といった話題を中心にお届けします。

まずは過積載についておさらいします

『最適過積載』が何かを説明する前に、『過積載』についておさらいしておきます。

太陽光発電における過積載とは、

” パワーコンディショナ容量よりもパネル容量を多く設置すること ”を示します。

たとえば50kW未満の低圧の発電所に80~100kW近くのパネルを設置するというものです。

そこで気になるのが
「せっかくたくさんパネルを設置しても、パワコンが50kW未満なら意味がないんじゃないの?」
という点だと思います。

しかし、そんなことはありません。
それがなぜなのかを理解していただくため、
次にもう少し詳しく『過積載』の仕組みについて見ていきたいと思います。

日照量の少ない時間もパワンコンを全力運転!過積載の仕組みを詳しく理解

なぜ、パワコン容量を超えたパネルを設置する『過積載』の発電所で
しっかりと高利益を生むことが出来るのかを解説します。

まず、下の図を見てください。

オレンジのグラフが今までの発電所、
グリーンのグラフが『過積載』の発電所です。

ご覧のように、『過積載』ではない通常の発電所の場合、
1日の間でパワコンが定格出力にまで達する時間は、そう長くはありません。

対してパネル枚数の多い『過積載』の発電所では、
日照量が少ない時間帯でもたくさん発電していることが分かります。

つまりパネルの容量を増やすことで、
日照量が少ない時間帯の発電量を増やせるというのが
『過積載』の仕組みなのです。

普通の発電所であればパワコンが全力で働いている時間は、
最も日射量の多い季節でも、2~3時間程度です。
あとはゆっくり起動していき、またゆっくり待機状態へ戻っていく、この繰り返しです。

『過積載』であれば、パワコンが全力で働く時間を延長できるということが
この図からご理解いただけると思います。

ただしその分、発電量がパワーコンディショナーの接続容量を超える時間も長くなりますので、
その分はピークカットされていまいます。

その分を踏まえて計画して『過積載』を行えば、
これまでの売電価格のころと遜色のない利益を見込むことが出来るようになるというのが
『過積載』のシステムです。

なお、パワコンは性能的に通常の容量よりも多く接続できるようになっているので
そのあたりは安心してもよさそうです。

【今までの発電所】
日中の最も日射量の多い時間帯をピークにそのほかの時間はあまり電力を生めない。

【『過積載』の発電所】
太陽の出ている全時間帯でより多くの電力を生むことができる。

『最適過積載』とは?パネルパフォーマンスを引き出そう!

ではいよいよ『最適過積載』についてご説明します。

『最適過積載』とは、最も効率の良い過積載のことを言います。

最も効率の良い『過積載』とは何でしょうか。

『過積載』は、やみくもにたくさんのパネルを載せればよいというものではありません。
発電所の場所によって、最適な過積載率が違うためです。

たとえば次のような2つの発電所に
同じメーカーの同じパネル、パワコンを設置したとします。

A発電所:年間総日射に対し晴天の割合が高い地域
B発電所:年間総日射に対し晴天の割合が低い地域

A発電所とB発電所とではそれぞれのロス値が違います。
Aの方が発電量が多いわけですから、
『過積載』をし過ぎることでピークカット量ばかり増えて
効率性が悪くなる可能性があるのです。

これらの事を考慮して、
パネルが最もパフォーマンス力を発揮できる過積載を行う必要があります。
これこそが最も効率の良い過積載、『最適過積載』なのです。

『最適過積載』を考慮したシステムを構築することは非常に重要といえます。

実際21円案件でどれくらい儲けが出せるかチェック

理屈は理解できても本当に高利益を望めるのか不安という方もいるでしょう。

もちろんパネル枚数が増える分、初期投資額も増えるのですが
パワコンの台数は変わらないので、単純に増やした容量分が上乗せになるわけではありません。

では実際、これまでの設備と過積載の設備とでは
どれ程の差が生じるのか、本当に過積載の方がメリットがあるのかをみてみましょう。

次のグラフ・表組は、埼玉県川越市で100kW過積載の発電所を設置した際の一例です。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
約50kW

4,146

4,707

6,074

6,286

6,654

5,542

6,061

6,731

5,246

4,663

3,852

3,737

約100kW

7,445

8,105

9,799

9,850

10,503

8,854

9,796

10,695

8,606

7,947

6,873

6,724

約50kWシステムの年間発電量 約100kWシステムの年間発電量
63,705kWh
111,659kWh

パネル容量を約2倍にしたところ、年間発電量が約1.7倍になっていることが分かります。
ピークカット分などがあっても、ここまで発電量を伸ばすことができています。

では、初期投資額はどうでしょう。

パネル容量 パネル枚数 初期費用 単年利益 20年利益 収支
約50kW
55.755kWh
189枚
¥10,537,695
¥1,444,829
¥27,564,317
¥13,883,206
約100kW
102.66kWh
348枚
¥17,280,000
¥2,532,426
¥48,313,382
¥29,307,700

初期投資額は1.6倍強となっています。
単純に1.7倍になっているわけではないことが分かります。

また、注目すべきは20年間の収支です。
初期投資はあくまでも初期だけの問題ですが、一度設置してしまえば
あとは基本的には発電を続けてくれるわけですから、
単純に考えると年間約1.7倍の発電量を20年も続けてくれることになります(ただし発電効率は経年と共に下がることも念頭に入れておきましょう)。

結果、最終的な収支としては2倍以上の数字を残していることが分かります。

『過積載』を行う際に注意したい3つのこと

注意点① メーカー保証

過積載の場合、メーカー保証をしてくれない場合があるので注意が必要です。
全くしてくれないわけではありませんが
通常、パワコン容量に対し1.3位までが保証の範囲といわれています。

中には2倍の過積載まで保証をしてくれるところもありますが、
限られるため事前にしっかりと調べておくことが大切です。

注意点② 抑制

また、抑制対策をきちんと取っておく必要があります。
抑制を受ける理由は様々ありますが、
一つはケーブルにあると言われています。

ケーブルの太さが太くなれば、
ケーブル内を移動できる電流量を増やすことが出来ます。
そのため発電量が多い高圧の発電所では、
低圧の発電所で使われるケーブルよりも太いものが使われます。

『過積載』の発電所も低圧の発電所に比べて発電量が多いため、
同じケーブルを使うのは控えたほうが良い場合があります。

抑制の問題が全てケーブルあるわけではないので一概には言えませんが、
抑制の相談を受けた発電所では、ケーブルを変更することで改善されることが多いため
抑制が出やすい『過積載』の場合、あらかじめ対策を行っておくことをお勧めします。

注意点③ロス値

他にも注意しておきたいのが、先ほどからお伝えしているロス値の件です。
正確な値を出すことは難しいですが、だいたいの数字は導くことができます。
ただひたすらにパネルを載せるのではなく、
ご自分の発電所として計画している土地の場合、どれほどのピークカットが出るのかを
事前にしっかりリサーチとしておくことが大切です。

『過積載』なら実績・経験豊富な当協会にご相談ください

『過積載』であれば、以上のような注意点を気にかけておけば
21円案件でもまだまだ利益が見込めそうだということは充分お分かりいただけたと思います。

しかし、メーカー保証の件、抑制の件、ロス値の件などを事業主様が一人ですべて把握して
検討・決定して進めていくことは簡単ではないでしょう。

日本住宅工事管理協会は、これまでに過積載のお手伝いを数多く行ってきました。
豊富な実績・経験をもとにみなさまにとっての『最適過積載』が構築できるように
最大限のお手伝いをしております。

高利回りをあきらめかけていた方は、どうぞお気軽にご相談ください。