太陽光発電コラム

多くの太陽光発電所に問題があるかも!って知っていましたか?

2014.05.29

太陽光発電工事トラブルの実態と原因について

平成24年7月より開始された「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」によって、住宅向け太陽光発電・産業用太陽光発電ともに急激に設置台数が増えました。

設置台数が増えるに際して明らかになってきたのが工事トラブルです。
太陽光発電の設置を考える方、皆様が巻き込まれる可能性があります。

当協会としてはむやみに不安をあおる可能性があるのでこのようなコンテンツは作成すべきではないのだろうか?と思いつつも、現状から目を背けても何の解決にもならない、伝えることで少しでも多くの太陽光発電の設置を行う方が適切な工事を受けることができればと思い工事の見えにくい部分をご紹介していきます。

当協会(日本住宅工事管理協会)は適切な工事が行われているかどうかを第三者機関として客観的かつ専門的な立場で管理や、工事に関しては自社施工をしっかりと行うことができる協賛会員の紹介や無料相談・無料一括見積を行っています。

活動範囲は太陽光発電だけではなくあらゆる住宅工事に対して対応をさせていただいております。

今回、太陽光発電の工事トラブルに関する記事を立ち上げたのは先に触れたように、太陽光発電は急激な認知度の向上、設置数の増加により業者の新規参入が相次ぎ、顕在的なもの潜在的なもの含めて、工事トラブルが後を絶たないからです。

先に断っておきたいのは当協会も太陽光発電の設置は「環境への良い影響」「優れた事業」このような点から私たちも推奨をしています。
ただし、適切な工事の元行われることが大前提です。

その理由は「一般住宅用の太陽光発電」も「産業用太陽光発電」もトラブルが起こる原因のほとんどはずさんな工事にあるからです。

どのようなトラブルがあるのか?

右図は2013年までに国民生活センターに寄せられた、ソーラーシステムにかかわるトラブル件数です。(国民生活センターHP)
国民生活センターの内容ですので多くは一般住宅におけるトラブルだと考えられます。

相談例は下記の通りです
(工事トラブルに関する内容の為、設置後のトラブルのみ掲載しています)
・説明時に受けていた発電量が確保できていない
・太陽光発電を設置後雨漏りするようになった
・積雪などが道路や隣家におちて問題に
このほかにも様々なトラブルが起こっているみたいです。

産業用太陽光発電だと
・発電を行っていないパネルがある
・急激に発電量が下がった
追加できれば追加を行う
等がよく耳にするトラブルです。

このようなトラブルが起きた場合、事業主(施主)様は工事会社に連絡をするのですが工事会社に連絡が取れないというのも日常茶飯事です。
当協会へも「どこに連絡していいか分からなくなって連絡しました」という相談がありました。

よほど質の悪いモジュールや各種機器を使わない限り、機器に問題があるということはほとんどありません。

倒産などの理由によって業者に連絡がつながらないのは少し別の問題になりますがここで上げたトラブルが起こる原因のほとんどはずさんな工事と考えられます。
(本サイトは産業用太陽光発電のサイトですので産業用太陽光発電の話をメインに進めていきます)

なぜ、工事トラブルが起こるの?

ガイドラインの問題

明確な答えがあるわけではなく、あくまで太陽光発電の設置工事以外の工事と比べて相対的に考えてみると、太陽光発電にはあるものがありません。

それは工事に関するガイドラインです。(すべての工事にガイドラインがあるわけではありません)

ガイドラインとは工事を行う手順や方法を示しているもので各住宅メーカーが施工店に向けて出しているものです。

施工店はガイドラインに沿って工事を行っていけばしっかりとした施工を行うことができます。(もちろん経験やノウハウは必要です)

実は各メーカー太陽光発電に対する工事のガイドラインの作成を行っていません。
そのため、施工店はある意味自由に設置工事を行っているのです。

経験が豊富でノウハウがある業者であればガイドラインがない中でも問題になりやすい個所を把握しているので、しっかりとした施工を行うことができるので工事トラブルが起こる可能性は低いです。

しかし、先ほどもご紹介したように太陽光発電は急激な認知度の向上と設置件数が増えたことにより、業者の新規参入が一気に行われました。
つまり、「経験」「ノウハウ」がない企業がみよう見まねで工事をしているのです。

新規参入してきたような業者は施工件数をとにかく増やすことにこだわりますので、1件1件の現場に時間をかけるようなことはしないことがほとんどで、右から左へ流すように工事を行っていきます。

みよう見まねの工事で時間をかけず駆け抜けるような工事でトラブルが起こらない方がおかしいのは皆様にもご納得頂けると思います。

工事業者の知識不足

工事トラブルが起こるのはガイドラインの問題だけではありません。

そのほかに業者の知識不足の問題があります
産業用太陽光発電の工事の場合
土木工事(地盤工事)
設置工事
電気工事
と少なくとも3つの工事が関係してきます。

この中でも特に「土木工事」と「電気工事」はトラブルが起きやすいにも関わらず、多くの工事会社にはこれらの知識が足りていない場合が多いです。

「土木工事」に関する理解が足らず、設置後数年で架台が倒れたり、風に吹かれて吹き飛ぶなどのトラブルも増えています。
「電気工事」に関する知識が足らず、「ケーブルの劣化・断線」が通常に比べて数十倍速くなってしまった、アースがきちんと取れておらずモジュールに通常の何倍もの負荷がかかってしまった等のトラブルが増えています。

それぞれを専門の工事会社に任せたとしても、それぞれの知識だけではトラブルの回避や解決を行うことができず、重要なのは総合的な知識(太陽光発電という大きなくくりで)を持っているかどうか?ということになります。

統一されない設備機器

産業用太陽光発電は場合、一つのメーカーですべての設備機器(例:パワコンとモジュール)が統一されていることはあまりないと思います。
あらかじめご認識していただきたいのは統一されていないことに問題があるわけではないです。

モジュールとパワコンには相性があり、安いというだけで安易に選んでしまってはいけないということです。
変換効率だけに左右されず仕様書などで最大定格出力や回路数、絶縁方式などを確認する必要があります。
ただし、これらの相性を事業主様が確認することは難しく、工事会社や販売店に一任することだと思います。
経験やノウハウがある会社であれば、特に問題なく最適な組み合わせを選ぶことができるのですが、それらがない業者は安いというだけで設備機器を選んでしまう可能性があります。

工事トラブルを防ぐために

工事トラブルを防ぐためにはどうすればいいのでしょうか?
その答えは信頼できる施工業者を見つけることにつきます。

それができたら苦労しないよ、というのが事業者様の本音だと思います。
どれだけ打ち合わせを重ねても工事をしてみないと業者の良し悪しはわからないものです。

当協会が工事トラブルを防ぐためにお話をさせていただいているのは次の2つです。

当協会のように第三者の立場で工事状況の判断ができる人に工事の管理を依頼する
工事終了後、メンテナンス専門会社などに現状の確認を依頼する

経験不足やノウハウ不足から起こるトラブル以外にも人が工事をする以上、人為的エラーによるトラブルが起こる可能性はあります。

第三者の立場でチェックを行うことでトラブルの可能性を少なくすることができます。

日本住宅工事管理協会が第三者機関として工事のチェックも行っていますし、協賛会員には専門の測定機器を駆使してあらゆるトラブルを未然に防ぐことを得意としている業者もいます。

太陽光発電に関する「工事トラブル」や「困った」「わからない」など随時相談を承っていますのでお気軽にご相談ください。

太陽光発電事業は20年以上運用することが前提の事業です、皆様がご納得していただける工事のサポートができれば幸いです。