太陽光発電コラム

2016年決定版!メガソーラー・高圧発電所の効果的な除草・防草対策について

2016.11.15

雑草対策は適切な方法を選択することが一番のコストダウン!!

発電所の運転を開始して、ある程度の日数が経つと途端に問題になってくるのが雑草などによる発電量の低下です。

雑草対策をきちんと行っている発電所とそうでない発電所では、見た目だけでなく発電量にも大きな差が出てしまい、太陽光発電事業の収支の差が出る一因になっています。

発電所の設置時にできるだけ安くしたいと除草・防草対策をきちんと行わなかった発電所が多いため、運転を開始してから気が付く事も多く、場合によっては発電量が低下していても比較データがないため気が付かない場合もあります。

太陽光発電は事業として行うものですので、できるだけコストを抑えて収支を高めたいと考えるのが一般的です。
雑草対策にも同じことが言え、コストを抑えて最大限の効果を得ることが重要になります。

発電量を低下させる雑草の脅威

雑草対策を怠るとどうなる?

冒頭で少し触れましたが、雑草が伸び放題になると景観が良くないだけでなく、太陽光発電事業に最も重要な発電量が低下します。

芝生のような背の丈が低い雑草ばかりであればあまり心配はありませんが、雑草の中には人の背丈を超えるような高い草がいくつもありそれらが太陽光発電所に影を作り、発電量を低下させてしまうのです。

「雑草が作る影程度ではそこまで大きく発電量は下がらないだろう」と考える方も多いと思います。
草が生い茂ってパネル全面を多い隠すほどの影を作るケース自体は少なくても、長い草が一本常時パネルにかかる事で発電量の低下は思っているよりも大きく、発電所全体に影響を及ぼす可能性があるのです。
※正確にはストリング全体に影響を及ぼします

たかが雑草対策と手入れを怠っていると、売電収入が大きく減収する可能性があるので十分に注意を払うようにしましょう。

一般的な雑草対策のご紹介

雑草対策と聞くと代表されるのがシーズンごとに行う草刈りや、防草シートなどの草が突き破ってこないための対策、除草対策などの草が生えてこない対策です。
太陽光発電所の場合はこの3つ以外に砕石や植生(オーバープラント)などが使われます。

それぞれ、下記のような特徴があります

草刈り

・草を刈るたびに人件費がかかる

・シルバーサービスなどを利用することもできるが、過去に発電所のケーブルを切断してしまったなどの事故が起きているので、最近は断られる場合がある

・20年間のコストで考えると非常に高くなる

目安費用

㎡あたりのコストは100~円/㎡程度になり、年2~3回程度必要になります。
草刈後の処分費が別途必要になるため追加でコストがかかり、生えている植物によって適切なタイミングが異なります。

防草シート

低圧の発電所などでよく使われる対策

メリット

・初期費用が掛かるが設置後ある程度の期間は雑草を抑えこんでくれる

デメリット

・商品数が多く適切な商品選定が難しい

・防草シートの劣化が問題になっており、施工に不備がありシートが飛んでしまったり、草が突き破ってきて影を作ってしまう事例が発生している

目安費用

合計で1,500円/㎡程度です。(商品の㎡単価:約500~円、設置コスト:㎡約1,000円程度)
※防草シートの設置時期や商品にもよる

20年間張り替えやメンテナンスがなければとても魅力的な価格なのですが、実際には張り直しやメンテナンスが必要になってきますので上記以外のコストがかかることが多いです。

除草剤

比較的大きめの発電所でよく使われる対策

コストは比較的抑えられており、太陽光発電所以外の様々な場所でも使用されている雑草対策。

メリット

・適切な知識の元で最適な除草剤を使用すれば雑草を抑える効果は高い

デメリット

・毎年数回行わないといけない場合がある

・生えてきている草に合わせて時期の判断や使う薬剤を選定し、専門知識に基づいた散布が重要

・薬剤の散布となるため近隣の方への配慮が必要

目安費用

1㎡あたりの単価は50-70円程度です。(使う薬剤によって変わります)、

最初の3年間は年2回、のちの17年間は年1回程度の散布で抑えることができるケースがほとんどです。
※設置時などに草刈りを行う必要があります

砕石

効果もコストも高い雑草対策

発電所に10-15cm程度の石を敷き詰めることで雑草の発生を抑え込む対策。防草シートと組み合わせると効果が高まります。高圧以上の発電所で使用する場合はパネルに影響があるところ以外に使われることは少ないです。

メリット

・強い草以外抑え込むことができる

デメリット

・砕石の量により抑え込む力が変わるため、量が少ないと十分な雑草対策にならない事がある

・コストが高い

目安費用

おおよそ㎡単価で1,700円/㎡程度です。(砕石は地域によって価格差が大きいです)

植生(オーバープラント)

成長しても背の低い草をあえて植え、他の雑草の発生を抑える対策。景観が良い。

メリット

・芝生やクローバーなどの種をまくだけで対策ができるため、簡単

※クローバーは要注意!
種を撒いてからクローバーが群生するまでに他の雑草が生えるが、クローバーを生かして他の雑草を駆逐する除草剤が現時点では殆どありません。

デメリット

・種がきちんと芽を出すのか、他の植物を抑えることができるかは確証がありません。
また、全ての植物を抑えることは難しく、除草剤などの併用が必要な場合があります。

・生えそろうまでに何度かまく必要があり、生えそろった後でも状況に応じてまく必要があります。

目安費用

種子の種類によりますが1㎡あたり50円/㎡程度です。

高圧・メガソーラー発電所に効果的な除草対策とは!

高圧やメガソーラーなどの大きな発電所に費用対効果が高い雑草対策をするには、どうするのが一番良いのでしょうか?

元々の土地の状況や現在の状況によって大きく異なりますが、雑草対策はその土地の状況に合わせた適切なプランニングが必要であると考えられます。

適切なプランニングとは、一つの雑草対策だけを行うのではなく、複数の対策を組み合わせることでデメリットを補い合ってより費用対効果を高くしていくことです。

ただし、適切な方法で行えば費用対効果が高いため除草剤の散布に関しては単体の雑草対策としてご提案させて頂く場合があります。

雑草対策の一例について

植生(オーバープラント)と除草剤の組み合わせ

コストを抑えられ、見た目も綺麗で効果も高い

植生は背の高くならない植物を生やすので、除草剤を使ってしまうと同時に枯らしてしまうのではないかと思われがちです。
しかし、植生した植物を枯らさない除草剤を選ぶ事で、背が高くならない植物のみを枯らすことができます。

植生は種子をまくことで対応できますし、除草剤もまくだけなので施工性の高さも特徴です。

■注意点■

植生も除草剤も1回で完了するものではなく、植生は初年度に2回程度、除草剤は年2回の散布が必要になります。
※植生は1回でいい場合もあります。また、除草剤は生えている植物の種類によります

防草シートと除草剤の組み合わせ

防草シートを前面に敷き詰めようとした場合、材料費用も工事費用も大きな金額になりやすいですし、一度施工をしたから20年間大丈夫というものではありません。

この組み合わせでは防草シートの施工場所に優先順位を決めます。

全面に設置をするのではなく、草の影が影響を及ぼしやすい場所にのみ施工して、そうでないところには設置をしないという方法です。
そうすることで初期費用が抑えられ、飛んで行ってしまった場合などの費用も少なくて済みます。
防草シートを使うことで物理的に植物の発生を抑えることができ、即効性にも優れています。

そして、除草剤を使うことで全体の雑草対策も可能になります。

除草剤の注意点

組み合わせても単体で使用しても効果が高いのが除草剤です。
特に、大きな発電所の場合は除草剤の費用対効果は非常に高く、当協会でもまずは除草剤をお勧めしています。

先にも記載しましたが除草剤を使用する際には、以下4点に注意しましょう。

①生えている植物によって効果が異なる事を認識する

植物には様々なタイプの植物があり、植物のタイプによって効きやすい除草剤は異なってきます。
そのため適切な除草剤を選ぶためには、現在生えている植物を把握した上で専門家の指導の元、最適な除草剤を選ぶことが重要です!

②散布時期を考慮する必要がある

多くの方が除草剤の散布は植物が生い茂った時と考えていますが、実際にはそうではありません。

散布剤が一番効果を発揮するタイミングは大きく育つ前です。
育ち切るタイミングを見極めて作業を行う必要あり、最低でも年2回程度の作業が必要です。

③作業スペースの考慮が必要

太陽光と同じように、広い土地で除草剤を使う例は比較的多いです。(ゴルフ場など)
広ければ広いほど専用の散布車などで一度に散布してしまいます。

また、太陽光発電所はモジュールの設置がされていて作業スペースが制限されてしまいます。
広い場所で限られた作業スペースで、どのように工夫して散布を行うのかが重要になってきます。

④使用場所の注意

除草剤はどこでも使っていいわけではありません。

散布をする際に除草剤が近隣の畑などに飛んで行ってしまい、育てている作物を枯らしてしまうなどのトラブルは比較的多く、近隣の状況を確認した上で使用する必要があります。

除草剤に対して抵抗の少ない植物が生えている場所は、特に気を付けて散布を行う必要があります。

日本住宅工事管理協会ではそれぞれの発電所の状況に合わせた最適な雑草対策をご提案できるノウハウがあります。
雑草対策にお困りの方はぜひお気軽にご相談下さい。

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