太陽光発電コラム

【ECHONET Lite】普及とスマートエネルギーシステム化社会の実現に向けて

2016.10.05

【ECHONET Lite】普及とスマートエネルギーシステム化社会の実現に向けて

以前「スマートエネルギーシステム化社会に向けて」でご紹介したスマートエネルギーシステム化のための方策の一環で、経済産業省は【ECHONET Lite】をHEMSの標準プロトコルとして認定しました。
【ECHONET Lite】は、ISO規格及びIEC規格として国際標準化された規格で、2011年12月に一般公開されました。
さらに2012年2月には、スマートメーターとHEMSを繋ぐ標準プロトコルとして認定されました。
今後のスマートハウス普及に欠かせない通信規格として、現在注目を集めています。

【ECHONET Lite】ってなに?

【ECHONET Lite】とは、家電の運転状態や消費電力量を把握・制御するための通信規格のことで、BluetoothやWi-Fiと同様のホームネットワークです。

日本の家電メーカーや通信会社、電力会社などが加入している「エコーネットコンソーシアム」が策定したもので、スマートハウスの実現を目的としています。
エコーネットコンソーシアムはもともと【ECHONET】という家電向け通信規格を策定し、普及を目指していました。
しかし利用頻度が低い機能も多く、広く認知されるには至りませんでした。
【ECHONET】と聞いてもピンと来ない方も多いでしょう。
そのため利用頻度が低い機能を排除し、どの通信路でも使えるように改良したものが【ECHONET Lite】です。
家電だけでなく、太陽光発電システムや蓄電器の管理・制御・監視もできるようになり、さらに用途が広がっています。
エコーネットコンソーシアムが規定したエネルギーマネージメントに関する通信仕様である対象機器は、2016年4月時点で下記の8機器を重点にAIF認証しています。

低圧用・高圧用スマート電力量メータ
HP給湯器・瞬式給湯器
家庭用エアコン
住宅用太陽光発電
照明器機
蓄電池
自動車用充電器、自動車用充放電器
燃料電池

(H)EMSコントローラ間アプリケーション通信インターフェース仕様書への適合性を認証された商品には、証明するロゴがあります。

また、AIF認証の中でも、低圧・高圧スマート電力量メータと(H)EMSコントローラ間アプリケーション通信インターフェース仕様への適合性の認証をSMA認証と言います。

【ECHONET Lite】対応の家電とHEMS

現時点では、パナソニックや東芝ライテック、RECSなどが【ECHONET Lite】対応のHEMSを発売しています。
現在、HEMSは第2世代から第3世代へと移行しており、スマートメーターとも接続可能になっています。
【ECHONET Lite】との接続を可能にしたのは第2世代からで、アグリゲーションビジネスを推進するにあたって重要課題とされていた、通信規格の整備を実働させた最先端のHEMSとして販売開始されました。

【RH-1000 HEMS】

今後第4世代に向けて、【ECHONET Lite】AIF認証とネガワット取引対応機器として、現在も商品開発が進められています。
対応する家電はまだ多いとは言えませんが、大型家電量販店でも取り扱われ始めています。
エアコンなどの家電を購入する際に【ECHONET Lite】対応のものを選ぶことで、今後HEMSを導入した際、家庭全体の電力消費量に応じて、さまざまな機器の運転状態を自動的に制御したり、停止させたりといったことが可能になります。
また、遠隔地からスマートフォンなどで電力消費量を確認したり、機器を停止させるといったこともできるようになります。

太陽光発電と【ECHONET Lite】

現在はまだまだですが、今後太陽光発電システムや蓄電池、家庭用燃料電池が【ECHONET Lite】対応になっていけば、太陽光発電システムがあまり発電していないときに家庭用燃料電池に切り替えたり、蓄電池の電力を利用するといった制御ができるようになります。
日中の太陽が出ている時間帯に、太陽光発電システムが多くの電力を発電している時は、売電するか蓄電池に充電するかも自由自在に制御できるでしょう。
現在の太陽光発電システムは、ある地域で発電量が大きくなり需要量を上回った時、送電網を安定させるために発電を停止させます。
しかし【ECHONET Lite】で太陽光発電システムと蓄電池を制御できれば、送電網に電力を流せないときには蓄電池に充電するということが自動で可能になるのです。
逆に地域の電力需要が逼迫した時には、家電製品を制御して住宅全体の消費電力を抑えることも可能になります。
【ECHONET Lite】対応スマートメーターにより、電力需要が逼迫していることを知らせる信号をスマートメーターが受け取り、HEMSに知らせて、HEMSが家電機器を制御して住宅全体の消費電力量を抑えるということが自動的にできます。

ネガワット取引と【ECHONET Lite】

2012年のネット・ゼロ・エネルギーハウス(ZEH)支援事業に始まり、2016年には電力が自由化し、2017年にはガスの自由化と、2030年エネルギーミックス実現に向けて様々な施策が実行されています。
2017年のガスの自由化と共に、アグリゲーターが新設され、いよいよネガワット取引市場が拡張される見込みです。
このネガワット取引における通信規格の整備は、【ECHONET Lite】によって前進しました。
今後、出力抑制実証と【ECHONET Lite】の連携が果たされることで、バーチャルパワープラント構築に向けて、また大きな一歩を踏み出すことが可能になります。
そのためには、現在近似されている非FIT電源からの逆潮流を可能とし、W発電を推進するべく計測方法を確立させることが必要となります。
今後、こうした新しいシステムに適した新型機器が、蓄電池・HEMS・エネファームから続々出てくるのではないかと期待されています。
需要の増加により市場が拡大することで、現在では高価であるこうした機器の価格が下落し、一般家庭にも広く普及していくことを可能にするでしょう。

 

今後、ネガワット取引(=アグリゲーションシステム)ビジネスは、新しい機器の販売開始とともに市場を広げ、様々な業者の台頭が予想されています。
より適切な価格で適切なシステムを適切な時期に導入するために、【ECHONET Lite】の普及と補助金等の支援に注目が集まっています。

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