太陽光発電コラム

台風などによる太陽光発電パネル飛散事故が多発しています。

2016.05.30

台風シーズンを前に太陽光発電事業主へJPEAから注意喚起

平成28年4月27日経済産業省からJPEAへ、「台風などによる太陽光発電パネル飛散事故の被害防止に関する注意喚起」が発せられ、これを受けてJPEAより太陽光発電事業者に設備の見直しが呼び掛けられています。

飛散防止のための注意喚起資料

◆「事業用太陽電池発電設備に対する台風期前の点検強化の依頼について」及び「一般用太陽電池発電設備に対するパネル飛散防止に係る周知について」
http://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/oshirase/2016/04/280427-1.html

台風による被害の影響

昨年9月の台風15号による事故で、太陽光パネルが発電所の敷地外に飛散した事例が多く確認されました。
ニュースでも広く取り扱われたので、被害の様子を思い起こせる方も多いのではないでしょうか。

群馬で突風被害 車横転で2人けが、家屋損壊や停電も
http://www.asahi.com/articles/ASH6H62HTH6HULZU017.html(朝日デジタル)
2015年6月15日21時31分

どうしてこのような被害が増えているのか?

50kW以上の太陽光発電所にフェンスを設置することは、電力設備技術基準の解釈の38条に記載されています。
電力会社からフェンスを設置するように言われることもありますが、これは電力会社の条例により義務付けられているためです。
太陽光発電を事業として行う場合は、利益を残すことを目的としています。
そのためには、フェンスの設置を規定通り行い、電力会社から太陽光発電所として認めてもらうことが必要です。

しかし残念ながら、50kW未満の発電所についてはこうした安全基準がきちんと定められていなかったため、利益追求のみを考えた発電所があちこちに設置されてしまいました。
例えば、場所の選定が適切でない場合もあります。
太陽光発電所に適さない傾斜地や軟弱地盤に無理に設置することで、土砂災害を誘発してしまう、なんてケースも見られます。
また、災害リスクを低く見積って河川の近くに設置し、洪水被害に遭遇してしまう場合などもあります。
さらに、設置工事が不適切な場合もあります。
架台の杭打ちが浅すぎたり、パネルを固定する力が不足するなど、強度に問題のある発電所が全国的に増えたため、台風や積乱雲によって強風が吹くたびに太陽光パネルが飛散する事故が発生するようになりました。

こうしたパネルの飛散によって第三者が被害を受けた場合、たとえ自然災害保険に加入していたとしても、保険会社の免責事項に該当してしまうケースが多いです。
つまり発電事業者は、被害者であると同時に加害者にもなる可能性が極めて高いのです。
もっと言えば、こうした事故が連発するうちに、太陽光発電所の保険審査も今後は厳しくなってくることも考えられます。
JPEAからの注意喚起では、第三者が被害を受けた場合、刑事責任や民事責任に問われる可能性にも言及しています。
「安く設置できればそれでいい」「メンテナンスも問題が起きたら考えよう」なんて甘い考えでは、今後の太陽光発電事業でこうした被害は拡大していくばかりです。

今後の対策について

昨年の台風による事故で、家屋や車両、公道にも被害が広がり、事業者は撤去作業に追われることになりました。
このような被害の再発を防止するため、JPEAはから台風シーズンが到来する前に、設置者がそれぞれの責任において、設備に対して万全な対策をとるよう注意を促しています。

具体的には、以下の確認作業が挙げられます。
・パネルや架台のねじのゆるみ、変形や破損等がないかどうか
・周辺の地盤や、傾斜地の場合は強度の計測
・フェンス等の設置

定期的なチェックを実施し、施工会社やパネルメーカーによる定期点検やメンテナンスを受けることが理想的です。

また、破損したり剥がれ落ちたりしていても、太陽光パネルは光が当たっている限り発電します。
そのため、パネルや電線の接続部、架台などに触れると感電の恐れがありますので、むやみに触れないよう注意しましょう。
破損した設備を発見したら、まずは施工店やメーカーのカスタマーサービスにご連絡下さい。
二次被害を引き起こさないよう、周辺の住民に注意を呼び掛けることも、事業主さんの義務です。
万が一第三者に被害が出てしまったら、事業者さんの管理責任となってしまいます。
また、どのような対処が必要か、どこに連絡したらよいかなどの相談は、経済産業省の商務流通保安グループの電力安全課新エネルギー班でも受け付けています。
電話:03-3501-1742(直通) メール:qqnbbj@meti.go.jp

フェンスの設置

フェンスの設置もリスク回避の重要なツールです。
現在様々な仕様のフェンスが販売しており、降雪・豪雪地域用の耐久性の高いタイプもあります。
弾力性と強度を兼ね備えたフェンスで、圧力に応じて屈曲し、上部フェンスの損傷を抑制し衝撃を吸収します。
また、圧力の減少時には、元のまっすぐな形状に戻ります。
すべての被害を防ぐことは難しくても、ある程度の風除けとしても使えるフェンスです。
ダイレクトに太陽光パネルに風や飛来物が当たることを考えれば、少しでもその防御壁となるよう、フェンスの設置を検討してみてはいかがでしょうか。
フェンスに関するお問合せは、下記からしていただけます。

フェンスお問合せフォーム

もちろんお電話でのお問合せも随時受け付けておりますので、ぜひ一度ご相談下さい。

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