太陽光発電コラム

大型駐車場で自家発電!”歓迎される太陽光”として注目のソーラーパーキング

2016.04.26

大型駐車場を活用した太陽光発電を導入している施設が急増!

シュレッター社のカーポート太陽光発電
(画像出典:シュレッター社)

メガソーラーに適している土地が減ってきています。

そんな中急速に注目を集めているのが、前回お伝えした水上タイプのメガソーラーと
今回のテーマでもあるカーポート型のメガソーラーです。

ただ単に太陽光パネルを建てるだけの野立てタイプとは異なり、
直下では駐車場としても機能できるカーポート型。

いま、どんな施設で導入が進んでいるのか、どんなメリットを得られるのかなどを解説します。

大型駐車場で太陽光発電!エネルギーの自家消費も

カーポート型太陽光発電(ソーラーパーキング)とは

カーポート型太陽光発電とは、駐車場の上空を活かした太陽光発電システムのことです。
家庭用の小型なものから、大型駐車場用のものまであります。

2014年12月に発表された「東京長期ビジョン」でも
カーポート型太陽光発電の普及促進についてふれられているなど
再生可能エネルギーの拡大に一役買う見込みが出てきています。

メガソーラーはいま、土地不足という問題にぶち当たっている

メガソーラーはこれまで野立てを中心に発展してきましたが、
適した土地が減ってきたこともあり、次なる策が必要とされていました。

首都圏や工場・商業地帯で求められる自家消費型発電に一役買いそう

そんな中、電力の需要度が高い首都圏や工場地帯、商業地帯などを中心に
自家消費型と呼ばれる自給自足の電力が見直されてきました。

そこでいま注目度が高まっているのがカーポート型のメガソーラーです。

大きな施設の近くには大型の駐車場が完備されていることが多いですよね。
そこで、駐車場を利用して太陽光発電をし、蓄電池などを導入することで、
発電した電力を隣接する施設で使用することができるようになるのです。

自家消費型太陽光発電とは

自家消費型太陽光発電(自家発電)とは、使用したエネルギーを
太陽光発電によって作り出したエネルギーでまかなう自家発電システムのこと。

太陽光発電といえば固定買取価格制度による全量売電が有名ですが、
買取価格が下がり続けている今、全量売電するよりも自家消費した方が
投資回収の期間が短くなる可能性もあり、企業の関心度が高まっています。

また、これまで地方に多かったメガソーラーの場合、
送電線のコストや送電ロスなどの課題があったことも、
自家消費型の普及を広めるきっかけとなっているようです。

こんな企業・施設に最適!土地探しに困っている方、緊急要の電力確保を考えている方

以上のような理由から、次のような企業・施設に向いていると考えられます。

●従業員用の大型駐車スペースを有効に使いたい
●メガソーラーに適した土地を探しているが見つからない
●自家消費によって電気代を削減したい
●もしもの時のために発電・蓄電できる設備を施設の近くに設置したい(病院・工場など)

多くの施設や工場がカーポート型太陽光発電を導入しています

以下は、実際にこれまでの間に大型駐車場に導入された施設の一例です。

■カリモク家具 緒川アウトレット(愛知県)
84台分の駐車スペースを利用。
189kWの電力を供給できる。

カリモク家具の「緒川アウトレット」、愛知県知多郡
(画像出典:http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1603/23/news062.html)

■あみプレミアム・アウトレット(茨城県)
約500台分の駐車スペースを利用。
年間発電量は115万kWhと想定され、すべて自家消費する。

あみプレミアムアウトレット
(画像出典:http://www.orix.co.jp/grp/news/2016/160318_ORIXJ.html)

■双葉電子工業株式会社・長生工場 従業員駐車場(千葉県)
約1100台分の駐車スペースを利用。
年間発電量は約170万kWhを見込んでおり、全量売電する。

双葉電子工業株式会社の工場
(画像出典:http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000014140.html)

■サテライト水戸(茨城県)
約270台分の駐車場スペースを利用。
自家消費により、サテライト水戸の使用電力量の約5割をカバー。

サテライト水戸
(画像出典:http://www.sharp.co.jp/business/case/detail/solar_detail_45.html)

(順不同)

このように、着々とカーポート発電の波は広がりを見せています。

「日よけ効果」「雨よけ効果」という利用者へのメリットも

カーポート型太陽光発電の副産物は、日よけ・雨よけ効果ではないでしょうか。

そもそも、カーポートというからにはこれらの効果があって当然なのですが、
もともとあるカーポートの発想とは違い、「太陽光発電を行う場所の確保」という考えが
出発点になっている設備ですから、見落としがちなポイントかもしれません。

真夏の駐車場にとって一番つらいのは、やはり太陽光。
対して、太陽光発電が一番欲しているのは太陽光です。

カーポート型太陽光発電なら、
これまで車にとって大敵ともいえた太陽の光を最大限利用してたくさんの電気を作り、
パネルの直下にある車への直射日光を遮ることができます。

さらに、太陽光発電にとっても困った存在である雨の日も、
頭上に太陽光パネルがあるおかげで車の乗り降りの際に非常に助かります。
雨の日もしっかりと存在意義を発揮できるソーラーパネルというのは珍しいかもしれませんね。

車の大敵(太陽)を有効利用して車を暑さから守り、
本来、太陽光発電の力を発揮できないはずの雨の日にも
駐車場の利用者を守るために機能する――。

よく考えれば、発電事業者だけではなく、
駐車場の利用者にとってもメリット性が極めて高く、
今後の需要はますます高まると予想されます。

再生可能エネルギーの新たな担い手?ますます目が離せない存在に!

政府が再生可能エネルギーに力を入れ、その主力選手として発展してきた太陽光発電。

ですが、乱立する野立て太陽光発電所に対して世間の見方が徐々に変わってきているのも事実です。

そんな中、今回ご紹介したようなカーポート型太陽光発電では、自然を切り開いて作るのではなく、
人が生活するために必要な駐車場というスペースを利用し、
かつ日よけ・雨よけの効果も発揮する
わけですから、
世の中の受け入れ方もずっとスムーズになると予想されます。

また「自家消費・自家発電」という考え方に対しても、新たな手法として有効といえるでしょう。

今後ますます需要が高まると考えられているのが、
カーポート型太陽光発電(ソーラーパーキング)なのです。

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