太陽光発電コラム

過積載の太陽光発電所で今からでも大きな収益を得ることが出来ます!

2016.04.11

売電価格24円でも今まで以上に利益を出すための過積載という選択

27円の売電価格になったころから、
太陽光発電事業の検討を行っている方が減ったと、いろんなところから話を聞きます。

太陽光発電事業者だけでなく多くの設置会社が撤退しているところからも、

今まで「儲かる」「安心」という2台看板で設置件数を大きく伸ばしていた太陽光発電もそろそろ終わりなのかな…と考えてしまいそうです。

24円になった今は、もう事業に手を出すべきではない?と思っている方も中にはいるようです。

当協会に限って言えば24円で太陽光発電事業を検討されている方から毎日相談が入っています。
内容は様々ですが過積載で設置を検討している方が増えており、説明を行うことが増えました。

結論から申し上げますと過積載の発電所を上手く作ることが出来れば、今までと遜色がないくらいの売電収入を得ることも可能になります。

過積載はこれから太陽光発電事業を行う方にとってまさに救世主と呼べる選択なのです。

過積載って何?

過積載って何のことなんでしょうか?
言葉の意味は下記の通りです
“トラックなどの貨物車両が、法律で制限される重量を超えた荷物を積んで走行すること。過載。”
(出典:デジタル大辞泉 URL:http://dictionary.goo.ne.jp/jn/)

もともとは運送などで使われる言葉で太陽光発電事業には関係ない言葉です。
辞典の意味ではわかりにくいので、太陽光発電事業における過積載は次の通りです。
“パワーコンディショナ容量よりもパネル容量を多く設置すること”

上記のような言葉が定義されているわけではなく、このように認識されて使われている言葉です。

良くある例としては次のようなパターンです。
低圧の発電所にするため
パワコン49.5kWに対して太陽光パネル56kWの設置を行う。
実際の数値に置き換えてみるとわかりやすいと思います。

今まで太陽光発電事業を行った方だとわかると思いますが、実はほとんどの発電所は過積載で設置されています。

パワコン容量とパネル容量が一緒ということはほとんどありませんので、過積載ではない発電所を探すほうが難しいと思います。

ただ、今までの設置方法は過積載と声だかに言われてはいませんでした。
これから紹介する過積載も同様に今までの過積載とはまったく違った方法です。

49.5kWのパワコンに100kW近くのパネルを設置する過積載発電所

最近相談を受ける過積載は50kW未満の低圧の発電所に80-100kW近くのパネル設置を行うというものです。

太陽光発電はご存知の通り、日の出とともに発電を行い、
日照量が多くなるにつれて発電量は増えて、お昼を境に徐々に発電量が下がっていく山のような発電を行います。

パネルで発電した電気を全て売ることが出来るのはなく、
発電した電気を売るためにはパワーコンディショナで電力を変換する必要があります。
パワコン容量が49.5kWであれば最大に売れる電力は49.5kWになるということです。

ではなぜ、2倍近くのパネルを設置することを希望するのでしょうか?

パネルの容量が増えれば日照量が少ない時間帯の発電量を増やすことが出来るからです。
極端な話、太陽が出ている間常に49.5kWパネルが発電し続ければ
低圧の発電所でも今までかなり多くの発電を行うことができるようになるのです。
※売電出来ない分は捨ててしまいますが・・・

過積載は売電収入を増やすための一つの選択肢なのです。

過積載が出来る2つの理由

まず、事業者様に知っていただきたいのは過積載はきちんと理解して設置を行えば「高い収益」を「安心して」得ることが出来ます。

車両の過積載などから言葉のイメージとして過積載はあまりいいイメージがもたれていないのですが、
実は太陽光発電所のパワコンに対しての過積載は厳密に言うと過積載ではないといえます。

その理由がパワコンに接続できるパネル枚数が性能的に通常の容量よりも多く設置できるようになっているからです。

少し技術的なことになりますがパワコンに接続できるパネル枚数は簡単に記載しますと下記のような計算式で算出できます。

(パワコンの入力電圧の90%÷パネルの開放電圧)×(パワコン入力電流÷パネルの出力電流値)=パネルの設置枚数になります
※入力電圧÷パネルの開放電圧はストリングや電極ごとといった場合もあります
※パワコンの最大入力電力の範囲内に総容量を収めることが出来れば基本的に問題はありません

計算式では良くわからないので実際の数字を当てはめて見ます。
一般的に良く使われる田淵電機9.9kWのパワコンでトリナソーラーの場合だと下記のようになります。
450V(入力運転電圧の最大値)×90%=405V
405V÷38.4V(60セルの260Wモジュールの公称解放電圧)=10.546・・・
小数点以下切り捨てなので、10枚が最大直列数になります。
5回路あるので、推奨最大設置枚数は50枚(13.0kW)です。

世界1位の販売台数を誇るSMAの9.9kW場合だと下記のようになります。
600V×90%=540V
540V÷38.4V=14.0625
36A÷8.61A(出力動作電流値)=4
推奨14直列4並列なので、56枚(14.56kW)設置可能です。
入力端子は6あるので、最大14直6並列、84枚(21.84kW)まで設置可能です。

確認していただいてわかるとおり、パワコン容量より高いパネル容量を設置することが可能となっています。

そのため、過積載といっても車の過積載と異なり、技術的には問題の無い容量になります。

パワコンの接続に関しては容量が多くても問題ないのですが問題点になるのが保証です。
太陽光パネルには出力保証があり、シミュレーション値のある一定の出力を保証する
というものですが過積載の場合、この保証が出ないことがあります。

太陽光発電の多きいメリットである「安心して」が崩壊するような内容ですが、
この問題もメーカー選びをきちんと行うことで解決することができます。

一部のメーカーは過積載で設置を行ったとしても出力保証を出してくれます。
※通常のシミュレーション数値ではなく過積載用のシミュレーションが必要です

複数のメーカーがありますのでこのコラムでの記載は控えますが
保証が付くことで安心して発電事業を行うことができます。

過積載が出来る理由は次の通りです。
①技術的に設置は問題ない
②一部のメーカーに関しては出力保障も出るので通常の発電所と変わらない

過積載のメリット

過積載は発電量が増えるだけでなくコストを抑えることが出来るメリットがあります。
具体的には次のようなメリットがあります。
・パワコン台数を減らすことが出来る
・連携負担金を減らすことが出来る

売電価格が下がってきたため、これから太陽光発電事業を検討する場合、
初期費用を出来るだけ下げることが収益を多くあげるための一番の近道です。

過積載を行うことで昨年度に匹敵するような収益を上げることも可能ですのでぜひご検討してみてください。

過積載の注意点

とはいえ、過積載もよいことばかりではありません。
過積載を検討する際には次のことに気をつける必要があります。

① メーカー保証はどうなっているのか?
② ロス値をきちんと把握しているか?
③ 抑制対策がきちんと取られているか?

①メーカー保証はどうなっているのか?

ほとんどのメーカーは過積載に対する保証を行っておりません。
まったく行っていないわけではなく通常パワコン容量の1.3倍程度といわれています。
※どのメーカーも明確な数字を持っていないことが多いです

ただし、メーカーによっては過積載2倍程度でも保証を出してくれる場合もありますので保証を出してくれるメーカーを選ぶのがよいと思います。

ただし、パネルメーカー側ではなく、保証が出るかどうかをパワコンメーカーの考え方に任せているメーカーもあります。

これらはきわめて複雑になっていますのでご相談していただくのがよいと思います。

② ロス値をきちんと把握しているか?

過積載を行うと年間の数%ピークカット電力を捨てる時間が出てしまいます。
具体的な数値を計算することは非常に難しく正確なロス値を把握することは困難ですが、
大体のロス値は出ますので過積載を考える際には数値を確認するようにしましょう。

③ 抑制対策がきちんと取られているか?

過積載の発電所を設置の際に一番ないがしろにされやすいのが抑制対策です。
抑制が起こる理由は様々ですが原因のひとつにケーブルの太さがあります。

そもそも高圧の発電所と低圧の発電所では使用されているケーブルの太さが違います。
ケーブルの太さが異なるとケーブル内を移動できる電流を増やすことが出来ます。
そのため発電量が多い高圧の発電所では低圧の発電所で使われるケーブルよりも太いものが使われます。

過積載の発電所も低圧の発電所に比べて発電量が多いため、同じケーブルを使うのは控えたほうが良い場合があります。

抑制の問題が全てケーブルあるわけではないので一概には言えませんが
抑制の相談を受けてケーブルを変更することで改善されることが多いので
抑制が出やすい過積載の場合、あらかじめ対策を行っておくことをお勧めします。

過積載についてのまとめ

過積載に関しては多くの人が実践し特に問題が無く、しっかりと発電されている報告が上がってきています。

気をつける点をきちんと確認して、メーカー選定・業者選定を行えば
過積載の発電所は事業者様にとって大きな利益を得ることが出来る方法です。

わからないことも多いと思いますが、日本住宅工事管理協会では過積載の発電所に対しても
適切なサポートを行うことができますので
ご不明なことや不安なことがありましたらいつでもお気軽にご相談下さい。