太陽光発電コラム

なぜ発電量が下がってしまう太陽光発電所があるのか

2016.03.03

その発電所、発電量が下がっていませんか?

「運営している太陽光発電所、事業を開始した頃よりも発電量が下がっている気がする」

そんな方は少なくはないと思います。

ですがその理由が分からず、理由が分からないので手立てがなく、結局そのままなんとなく毎月売電明細を眺めてしまっている、なんてことはないでしょうか。

太陽光発電の発電量が下がってきている場合、通常その背景には何らかの理由(原因)が隠れています。
「自分の発電所がどんな理由で発電量を落としているのか」を知りたい方のために、ポイントをご紹介します。

発電量を下げる、6つの理由

太陽光発電所の発電量を下げてしまう主な要因は次の6つです。

1、太陽光パネルに問題がある
2、影の問題が起こっている
3、パワーコンディショナーが故障している
4、ケーブルが切れている
5、汚れてしまっている
6、抑制がかかっている

順に、くわしくみていきましょう。

1、太陽光パネルに問題がある

太陽光パネルに潜む問題の多くはセルにあります。

単純にセルが割れてしまっているケースもありますが、やっかいなのが「セルを結ぶ線が切れてしまっている」というケースです。
この場合、発電量への影響が非常に大きくなることがあります。

太陽光パネルの仕組みから見ていきまそう。

1枚の太陽光パネルは、いくつかの「セル」が集まってできています。
発電を行っているのはこの「セル」一つひとつです。

セルは縦横に並んでおり、1列ごとに「バスバー電極」とよばれる線で結ばれています。
このバスバー電極は、セルが発電した電気を流す働きをしています。

では何がやっかいなのかというと、例えばたった1ヶ所でも断線してしまった場合、そこにつながる全てのセルの電気はそのバスバー電極からは運ばれなくなってしまうという事です。

例えば1枚当たり3本のバスバー電極が走っている場合、どこか1ヶ所断線したらその列のセルは1本分電気を運んでくれなくなり、残りの2本で電気を運ぶことになります。
いつもは3本で流していた電流を2本でまかなおうとすることで、負担がかかり、新たな断線を招いてしまう可能性もあります。

2、影の問題が起こっている

設置したまま放置していると、雑草などが茂って発電効率を落としてしまうことがあります。

他にも、設置時には周りに何もなかったのに、建物などが近隣に建ち、長時間影を作ってしまう場合もあります。

3、パワーコンディショナーが故障している

パワーコンディショナー(以下、パワコン)は、故障の少ない太陽光設備の中では比較的故障の報告が多くみられる設備です。

パワコンの主な故障原因はフィルターの目詰まりや、水の侵入、粉塵の侵入、ニューズ切れ、経年劣化、初期設置不良などが挙げられます。

4、ケーブルが切れている

パネル(モジュール)、接続箱、集電箱、パワコンなどをつなぐケーブルが切れてしまっていることがあります。

せっかく作った電気も、運ぶケーブルが切れていては意味がありません。
ケーブル断線は、大きなロスになってしまう可能性があります。

5、汚れてしまっている

パネルが汚れてしまい、発電量が下がることがあります。

たとえばフェンスが倒れてしまっていて、そこから動物などが侵入してきた場合、糞尿などによる害が考えられます。
また防草対策が十分ではない場合、雑草が生えてそこに鳥や虫が集まってパネルが汚れるというケースもあります。

6、抑制がかかっている

地域的に抑制のかかりやすい地域というのがあります。

これは外的要因ですからどうしようもない事ですが、抑制にはもう一つ「発電所そのものの設備によって引き起こされているケース」もあるのです。

それが、ケーブルの細さに起因する抑制です。
ケーブルが細いとケーブル内を移動できる電流が制限されてしまいます。

そのため発電量が多い高圧の発電所では低圧の発電所で使われるケーブルよりも太いものが使われています。
低圧の発電所でも、細いケーブルを使うのは控えたほうが良い場合があります。

自分で見極められる?発電機能の低下理由

これらの原因は、発電事業者自ら特定することができるでしょうか。

残念ながら、全ての原因を発見するのは難しいと考えられます。

たとえばセルをつなぐ「バスバー電極」の話しをしましたが、これは全てのセルを目視で判断するわけにはいきませんから、バーコードのような専門の機材を用いてチェックすることになります。

パワコンのトラブルに関しても、危険ですから専門業者に任せるのが普通です。

ただし、誰でもできることがあります。

それが、毎月の売電明細の確認です。
毎月しっかりとチェックしていれば、違和感に気が付くときがあると思います。

原因の特定までは難しくても、「減っている?」と気が付けることで、次のステップに進むことが出来るようになります。

発電量をUPさせるために!発電所の再チェックを行いましょう

ご紹介してきたように、発電量が落ちている理由の多くは、ぱっと見ではとても分からないようなことばかりです。

特定させるには、やはりプロの手を借りた方が無難。
売電収入が減少傾向にあって、なんとなく「あれ?」と違和感を感じている方は、専門業者に発電所のチェックを依頼してみることをおすすめします。

もちろん、日本住宅工事管理協会でも発電所のチェックに関するご相談を受け賜ることが可能です。

早めに原因を見つけ、最適な手を打つことで自分の発電所に見合った発電力を取り戻してくれるかもしれませんよ。