太陽光発電コラム

27円でもしっかり利益を上げられる!「過積載」という方法をご存知ですか

2015.12.09

まだまだ太陽光発電事業で利益が挙げられることをご存知ですか

年々売電価格が下がり続けている再生可能エネルギー事業。
太陽光発電の売電価格も27円/kWまで下がりました(2015年12月9日現在)。

「もう、太陽光発電事業は終わった」と思っている方も多いようですが、実はまだまだ利益を上げられる方法が残っていることをご存知でしょうか。

過積載という方法があります

それが、過積載という方法です。

過積載とは、50kW未満の低圧の発電所に80-100kW近くのパネルを設置するというものです。

パネルの容量を増やすことで、日照量が少ない時間帯の発電量を増やすことが出来る、と注目されています。
過積載を行えば、これまでの売電価格のころと遜色のない利益を見込むことが出来るようになります。

過積載の仕組み

過積載は、次のような仕組みになっています。

太陽光パネルとつながっているパワーコンディショナには接続容量があります。

これを定格出力というのですが、通常はこの定格出力内に収まるようにパネルとパワーコンディショナをセットします。
そして、50kW未満の低圧の発電所であれば50kW未満になるように発電所を設計していくのです。

これが、いままでの発電所のつくり方でした。
ですが、売電価格は下がり続けています。そこで新たな考えとして過積載が生まれたのです。

過積載の場合は、この定格出力を超えた枚数のパネルを設置します。
すると、今までであれば日中の最も日射量の多い時間帯をピークにそのほかの時間はあまり電力を生めなかったのに対し、過積載の発電所では太陽の出ている時間は多くの電力を生むことができる、という仕組みです。

過積載のイメージ

もう少しわかりやすく、図を交えてご説明したいと思います。

下の図の、左2つを見比べてみてください。
上が、通常の発電所。下が過積載の発電所です。

ピークカットされる50kWに到達する時間帯が、下の方が早いのが分かります。
ピークカットされた分の電力は売ることが出来ませんから、そこだけを見ると損をしているようにも見えますが、他の時間帯を見比べてみてください。

下の図の、右側を見ていただくとよく分かると思うのですが、通常の発電所があまり発電できていない時間帯も、過積載の発電所ではたくさんの電力を生み出しているのがお分かりいただけると思います。
この時間帯に生じる差こそが、最終的な利益の差となるわけです。

過積載のイメージグラフ

※こちらの図はあくまでも過積載について分かりやすく説明するための例ですので、実際の発電量などを保証するものではありません

尚、ピークカット機能は通常パワーコンディショナに搭載されています。そのため、パワーコンディショナに負担をかけてしまうという心配ないと言われています。

初期費用について~設備費用が下がっています!~

そこで心配になるのが、初期費用ではないでしょうか。

通常よりも多くのパネルを設置することになるので、割高になるのではと危惧する方もいると思いますが、実は設備費用は安くなってきているのです。
ですから、売電価格の高かったころの設備費用と大差ない初期投資で過積載の発電所をつくることができると言われています。

具体的にどれだけ効果があるのかみてみましょう

例えば40円の通常の発電所と、27円の過積載の発電所を比べると次のようなシミュレーションになります。

ご覧いただくと分かるように、結果的に27円の過積載案件の方が高い利益を上げることも可能なのです。

  発電量 設備費 1年間の
発電量
1年間の
売電価格
20年間の
売電価格
40円案件 50kW 約2500万円 約6万kW 約250万円(税込) 約5000万円(税込)
27円案件
(過積載)
100kW 約2500万円 約10万kW 約290万円(税込) 約5800万円(税込)

※発電量に関しては地域によって異なります
※実際の発電量を保証するものではありません

また、同じ27円の発電所を通常通り設計する場合と比較すると初期導入費は当然過積載の方が高くなります。
ですが、それでもなお、過積載の方が最終的には高い利益を上げられるといわれています。

固定買取期間終了後にも威力を発揮する過積載

過積載のもう一つの魅力を、固定買取期間終了後に実感することが出来ると思います。

なぜかというと、パネルの枚数が多く、発電量が多いからです。

固定買取制度の影響でどうしても「○円の発電所」と表現することが多いのですが、この数字は決して発電所そのものの価値を数値化したものではありません。
あくまでも、固定買取制度の売電価格を示しているだけです。

ですから、固定買取期間が終了した後の発電所は、もとが何円の発電所であろうとも、ただの「太陽光発電所」として同じ価値を持っていることになるのです。

そうなったときには、当然パネルの枚数が多く、たくさんの電力を生み出している発電所の方が高い利益を上げることができるわけです。

過積載を行う場合の注意点

もちろん、過積載はたくさんのパネルを必要としますから、その分広い土地が必要となるのは言うまでもありません。

初期費用に関しても、売電価格が高かったころに比べては下がっていますがが、同じ27円で普通の発電所をつくる場合と比較すれば当然設備導入費は高くなります。
※ただし、先程もお伝えしたように、それにも増してトータルの利益が高くなるという点では過積載の方が結果的に得だといわれています。

また、通常の発電所よりも多くの電力がピークカットされるということも覚えておいた方が良いでしょう。

特に注意したいのが保証についてです。
推奨されている定格出力以上のパネルを設置することになることから、保証の対象外としているメーカーもあります。
保証のない発電所というのはおすすめできません。過積載でもシステム保証をつけてくれるメーカーもありますので、過積載を検討している方は必ず保証について確認しておきましょう。

分譲案件を購入するのもあり

このほかにも、過積載の発電所を入手する方法として、分譲案件を購入するという手があります。

太陽光の分譲案件は非常に人気で、特に売電価格の高かったころの案件に人気が集中しています。
ですが、27円の過積載という考えが出てきてから、過積載の分譲案件も見当たるようになってきました。

知名度が低いためか、狙い目の案件だといわれていますので、探してみる価値はありそうです。

諦めずにご相談を!

このように、27円/kWの売電価格でも、まだまだ利益を出すことが可能です。

当協会でも過積載について日々勉強をしておりますし、協会の会員企業の中には実際に過積載の発電所を手掛けた業者も登録されています。

検討したり躊躇しているうちに、売電価格が下がってしまって諦めかけていた……そんな方も、お気軽に日本住宅工事管理協会へご相談ください。