太陽光発電コラム

太陽光発電所ができるまでの工程

2015.11.07

ご存知ですか?発電所が出来るまでの過程

太陽光発電の設備購入や運用方法については知っていても、実際の施工工程を知っていいる方は意外と少ないものです。
それもそのはず、購入や運用は事業主が自ら関わる部分ですから、知識が身についていくのは自然です。

ですが、設置作業となると通常は施工会社に依頼するのがほとんど。その工程を知る機会は少ないのも当然です。
今回は、野立ての太陽光発電所が完成するまでの一般的な施工過程と、気を付けておきたいポイントについてお伝えします。

野立て発電所の一般的な設置作業手順

整地

太陽光のパネル自体には傾斜をつけた方が効率よく太陽光を集められますが、土地は平らであるほうが良いとされています。
特に、近隣の土地への影響も考えると、斜度のある土地での発電は好ましくありません。
雨の日などに発電所から汚泥が流れ込んでしまうといったトラブルも起こっていますので、必ず事前に整地を行う必要があります。
また、雑草などが生えている場合も整地によって取り除くようにします。

基礎工事・杭工事

整地が終われば基礎工事・杭工事のスタートです。
一概には言い切れませんが、一般的には杭よりもコンクリート基礎の方が強風に強いと言われていますので、地盤や地域特性に合わせてコンクリート基礎にするのか杭にするのかを決めることをおすすめします。
コンクリート基礎には「布基礎」「ベタ基礎」「置き石基礎」などがあり、杭には「スクリュー杭」「スパイラル杭」などの種類があります。

防草対策

防草対策を行うタイミングは決められていませんが、防草対策をとると決めているのであればこのタイミングで行うことが多いようです。
これは、基礎工事以降は重機や車両などの乗り入れがなくなり、かつこれ以降の過程では架台などが邪魔になり防草シートなどの設置がしにくくなるためです。

ただし、どのような方法で防草対策を行うのかによっても手順は変わりますし、基礎・杭の種類や工事の規模などによっては車両の出入りがこの後も行われることがありますので、必ずしも基礎工事の後すぐに防草対策を行わなければいけないという事ではありません。

架台の組み立て

基礎が整ったら架台を設置します。架台にもいくつかの種類があります。
基礎の種類や設置場所の条件に応じて選ぶようにしましょう。

パネルの設置

いよいよパネルをのせます。
この段階までくるとかなり発電所らしくなってきますが、このままでは設備が整っただけ。
電力を集めたり送ったりするために、次の工程へ進みます。

電気設備工事

部材の設置がすべて完了したら、実際に設備が稼働できるようにパネルやパワーコンディショナなどをケーブルでつなぎ、電気が流れるように設定します。
電気設備の施工は、電気工事士(第1種or第2種)の資格を持ったプロが行わなければいけません。

フェンスの設置

フェンスの設置は義務ではありませんが、事故や盗難・獣害対策のためにもなるべく設置したいものです。
特に、小さな子供などが興味本位で発電所の設備に手を触れて感電でもしてしまっては大変です。

フェンスには業者に設置してもらうような大掛かりなものから、自分でも設置できるようなものまで様々な種類がありますので、立地条件に応じて選択すると良いでしょう。

こんなトラブルに注意!

実際に施工を行うのは業者ですので、事業主の中には「業者さんがやりやすいように全てお任せしよう」という方も少なくはありません。
ですが、本当に信頼できる良心的な業者であればよいのですが、そうでない場合は業者にとって都合のよい、作業のしやすい施工を行われてしまう可能性もあります。

業者にとっては決められた枚数のパネルを設置出来れば良いわけですから、事業主ほど「少しでも多くの太陽光を集めたい」という思いは強くはありません。
ですからあまりにも全てお任せにしているとケーブルの処理が雑だったり、土地の形状に素直に設置した結果パネルの向きが真南ではなかったりすることもあります。

施工後に事業主が「あれ?」と思っても、その内容によっては設置後にはどうすることもできないというケースもあります。
事前に施工の詳細について話し合っていれば、こういったトラブルも回避しやすくなります。

最後に

詳細な作業工程はもちろんもっと多いわけですが、大まかに上記のような工程だと知っておけば基本的な流れは理解できると思います。

ですが、何も知らずに業者任せにしてしまうと、場合によっては「収益にとって」最も効率の良い施工ではなく「業者にとって」効率の良い施工になってしまうこともあります。
もちろん、決して全ての業者がそうだというわけではありません。
常に事業主の事を考え、最善なプランで進められるように手を尽くしてくれる業者ももちろんいます。

ですが、やはりその後20年その発電所を所持する事業主も、設置工事に対する最低限の知識を持っていた方が良いとは思いませんか?

日本住宅工事管理協会では、これまでに数多くの太陽光発電所つくりのサポートをしてきました。
材料選びから設置まで、幅広いお手伝いをしてきましたので、より具体的なアドバイスを行うことができると思います。どうぞお気軽にお問い合わせください。