太陽光発電コラム

太陽光パネルの保証あれこれ

2015.10.27

パネル選びの際に忘れてはならない保証について

パネルを選ぶ際、当初は「安心そうだから」という理由で日本のメーカーを中心に探されている方も多いのですが、やはり国産のパネルは価格が高いため踏み切れないケースが多々あります。
更に、これまで下がり続けてきた太陽光発電の設備費用も、ついには底値に達したのか下がり幅にも衰えが見えているのが現状です。

そんな中、日本住宅工事管理協会にも、海外メーカーの導入をご検討の方からのお問い合わせが増えいてきたように感じます。
海外のパネルメーカーでも安心な3点の理由』でもお伝えしたように、実は海外製と日本製の製品自体には大差がないこともありますので、選んでいただくことに問題はないと考えられます。

ただでさえ選択の幅が広い太陽光パネル。こうなると「何を基準に選んだらよいの?」と分からなくなってしまう方がほとんどです。

当サイトでも何度かお伝えしているように、設置場所の条件や事業主様の事業イメージなどを加味して決定することが重要ですので、第一にはやはり専門家に相談することが大切なのですが、一つの目安として「保証」について考えてみていただきたいと思います。

保証の種類は様々あり、どの保証を採用しているかはパネルメーカーによって違いがあります。
ですから、事業主様の要望に沿う保証内容が整っているかどうかを見極めることは非常に大切なポイントなのです。

太陽光発電の主な保証制度

では、実際にはどんな保証制度があるのでしょうか。

出力保証

出力保証とは、発電量がメーカーが定めた出力基準値を下回った場合、メーカーが無料で修理や交換してくれるというものです。
どんなパネルを選んだとしても、いずれは経年とともに劣化し、発電性能を落してしまいますので、不安な人には大きな保証となりそうです。
基準値の算出方法はメーカーによってそれぞれ設定されていますので、候補に上がっているメーカーの基準値を確認しましょう。

なお、一般的に出力保証の保証期間は国内メーカーであれば20年、海外メーカーであれば25年がメインとなっています。

システム保証

太陽光発電のシステムは、「パネル・架台・パワーコンディショナー(耐用年数約10年)・ケーブル・集電箱」と多くの設備が集まって成り立っています。
これらの設備を1社からまとめて購入することで、メーカー保証が付くというものです。

基本的にはそれぞれの設備を異なるメーカーから購入して組み合わせることが出来るのですが、仮にどれかが故障してしまった時が問題です。
というのも、それぞれのメーカーが「当社の製品が原因ではありません」と言い出してしまうと、結果的に修理が出来なくなってしまうこともあり得るのです。
その意味でも極力1つのメーカーからまとめて設備を購入されることをお勧めします。

システム保証の保証期間は通常10年間です。
ただし、一般的にパワーコンディショナの耐用年数は10年が目安とされていますので、多くの国内メーカーが有料で保証期間を15年に引き延ばせるようにしています。

災害補償

ぜひ加入しておきたい補償の一つです。

今年(2015年)は、観測史上最大ともいわれた台風の被害を受け、太陽光パネルが吹き飛んでしまったというニュースも入りました。
また、ケーブルなどは意外なほど盗難に遭いやすく、被害の声が多く届いています。

こういった万一の災害などに備えるのが災害補償です。
災害補償は通常、火災・風災・雪災・竜巻・水災などの自然災害や、破裂・爆発・盗難など適用の対象が広いことが多いのですが、項目によってはオプション扱いになることがあります。

ほとんどのメーカーで10年の補償期間ですが、まれに15年というメーカーもあります。

※地震・津波・戦争といった災害には対応していないケースがほとんどです。

その他の保証

もしもメーカーそのものに万一のことがあった場合に備える「第三者保証」の他、売電収入の補償制度を設けているケースもあります。

保証を受けるための注意点

これらの保証制度は大変魅力的で、安心材料の一つではあります。
ですが気を付けていただきたいのが、”保証を受けられるように設置する”ということです。

どういうことかというと、ほとんどの場合メーカー側は「こういう風に設置してくださいね」という方針を示しています。
この基準を守らずに設置して何か起こった場合には補償が下りないことがあります。

代表的なのが、盗難補償です。
50kW未満の低圧の太陽光発電所に対しては、フェンスの取付を義務付ける法律はありません。
ですが、メーカーからすれば「フェンスもつけない状態で盗難に遭って補償請求されも…」と考えるのは当然のことです。
補償対象から外れるという極端なケースはあまり見られませんが、保健会社によってはフェンスの設置有無によって保証内容に影響が出たり、盗難保険などの料金が変動することが多いといわれています。

せっかくの保証を受けられなければ意味がありませんから、しっかりと事前に適用条件を確認しておきましょう。

保証の案内をしてくれる業者に依頼しましょう

設置業者の中には保証に関する案内をしっかりとしてくれない企業があります。
保証に加入するには加入料がかかりますから、安さだけを目の前にちらつかせて、大切な保証を外してしまうのです。

ですが、よく考えていただきたいのです。

太陽光発電事業は通常であれば20年は継続して行うものです。
この長い期間、無害のまま無事に事業を運営できると言い切れるでしょうか。

特に、日本は毎年のように台風が訪れます。
もちろん、通常の台風くらいで壊れるシステムではありませんが、想定外ともいえる災害に見舞われて被害を受けてしまった場合、どうなるでしょうか。

目先の安さだけの提案ではなく、きちんと事業主様の利益のことまで考えて寄り添ってくれる業者に依頼するようにしましょう。

お困りの方はご相談ください

保証内容についてもう少し詳しい話しが聞きたいという方や、設置業者選びのポイントが分からずお困りの方、今依頼している業者で本当に良かったのか不安な方も、一度日本住宅工事管理協会へご相談ください。
当協会は第三者機関ですので、客観的なアドバイスを行うことが出来ます。