太陽光発電コラム

知っておいて損はない、地熱発電の超基礎知識

2015.10.24

地熱発電について、詳しくご存知でしょうか

これまで当協会でも「太陽光発電」「風力発電」「バイオマス発電」など、さまざまな再生可能エネルギーについてご紹介してきましたが、地熱発電についてはあまり言及しておりませんでした。

正直、地熱発電は普及率も悪く、筆者としても取り上げることに戸惑いがあったのも事実です。
ですが、再生可能エネルギーがここまで注目されている昨今、脚光を浴びている分野だけではなく、それ以外についてもしっかりとお伝えし、より豊富な知識を持ったうえで再エネ事業を行っていただきたいという思いから、今回はあえてこの「地熱発電」につてご紹介したいと思います。

地熱発電とは

地熱発電とは、地球の内部にある熱を利用した発電のことを指します。

地熱は火山活動のあるところで特に生じやすく、日本では火山の多い東北地方・九州地方の発電所が目立ちます。

地熱発電の仕組み

地熱発電にはいくつか発電方法があり、詳細を説明すると非常に細かい話しになってしまいますので、今回はより簡単な概要をお伝えしたいと思います。

仕組みを簡単に説明すると、高温の流体である地熱から蒸気を取り出したり作ったりして、その蒸気によって発電タービンを回すというものです。
より詳しい発電の仕組みに関しては、今後ご紹介していく予定です。

地熱発電のメリット

地熱発電の最大のメリットともいわれているのが、環境にやさしいという点です。
地熱発電のCO2排出量は化石燃料を原料としている火力発電と比較すると非常に少ないのです。

更に、枯渇する心配が極めて低く、天候や時間帯の影響を受けにくいという点も大きなメリットです。
また、日本国内に関して注視した場合、火山がたくさんあるということも魅力のひとつと考えられそうです。

以上のことを踏まえ、地熱発電には次のようなメリットがあると考えられます。

1.公害リスクが極めて低い
2.季節・天候・時間帯などによる影響を受けにくい
3.自国内で活用できるエネルギー源である
4.固定買取制度の対象である

地熱発電のデメリット

非常にメリット性が高く魅力的な地熱発電ですが、なぜ日本では普及していないのでしょうか。

これは、地熱発電に向いている土地に問題があるためです。
地熱発電はその特性から、火山エリアに発電所を作ることがほとんどなのですが、日本でそのエリアと言えば……そう、温泉です。

日本には古くからの温泉文化があり、また最近では温泉地に的を絞ったツアーなどで渡航する外国人観光客なども多いのが現状です。
そんな温泉地のそばに発電所を作るとなると、景観や温泉施設の湯の枯渇などにも影響してしまいます。
化石資源に乏しい反面、地熱が豊富である日本ですが、だからこそ温泉文化との共存という大きな課題が残されているのです。

さらに、地熱発電の候補エリアの多くが国立公園といった自然保護区域にあることが多いとされています。
公害の心配が少なく環境に優しいはずの地熱発電ですが、ともすれば自然破壊につながってしまう恐れも秘めているのです。

また、地質の調査には膨大な時間と費用が必要です。
行政などからの支援も乏しいのが現実ですので、実際に発電所を建設するとなると思いのほか実現するのが大変になってしまうのも普及が進まない理由の1つといえるでしょう。

以上のことから、地熱発電のデメリットをまとめると次のようになります。

1.発電所に適した土地が温泉地やその周辺地域であることが多い
2.発電所に適した土地が国立公園などの自然保護区であるケースが多い
3.自然破壊をしてしまう可能性がある
4.行政などからの支援に乏しい
5.事例が少ないため、知名度が低い
6.調査にかかる時間・費用が膨大である

日本における地熱発電の歴史と将来性

日本の地熱資源量は、世界第3位といわれています。
こんなにも豊富な地熱資源を持ちながら、日本において地熱発電はマイナーな部類の再生可能エネルギーと思われています。

現在、日本の地熱発電所は東北と九州を中心に全国に18箇所あります。

日本で最初に地熱発電所が作られたのは1966年。以降、高い注目を浴びながら発電所の建設が進みました。
ですが、1997年に「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法」が制定され、地熱発電は「新エネルギー」から外されてしまいます。
その後、地熱関連予算は年々縮小。1999年以降建設された発電所はなく、2003年にはついに研究開発費予算がゼロになりました。

2015年現在も、多くの乗り越えるべき課題を抱えている事実は変わっていませんが、せっかくの資源をどう生かすかを検討すべきだという声もまた高まってきているようです。

再生可能エネルギーに関するご質問なら日本住宅工事管理協会へ!

日本住宅工事管理協会は、太陽光発電においてこれまで多くの事業主様のご相談や施工に関するお手伝いなどをさせて頂いてきました。
ですが、一時は太陽光発電一色だった再生可能エネルギー業界も、売電価格の落ち込みなどを受けて風力やバイオマスといった新たなエネルギーに展開を広げる動きを見せてきています。

当協会では、こういった動きを受け、エネルギー事業にご興味のある方々のために新たな情報を収集しております。
太陽光発電に関するご相談はもちろん、太陽光で培ったエネルギー事情への深い知識を活かしてあらゆる再生可能エネルギーに対応できるよう日々勉強しておりますので、どんなことでも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。