太陽光発電コラム

農業と太陽光発電の共存!ソーラーシェアリング

2015.10.20

農業も続けたい!でも太陽光もやってみたい!という方へ

今日は農地と太陽光発電所のお話しです。

完全に農業をやめて、土地を太陽光発電に利用することを農地転用といいます。
対して農業を続けながら、その土地で太陽光発電も同時に行うことをソーラーシェアリングといいます。

今回ご紹介したいのは後者の方。つまり、ソーラーシェアリングについてです。
ソーラーシェアリングとはどういうもので、どういったメリットがあり、始めるためには何に気を付ければよいのでしょうか。

ソーラーシェアリングの歴史

政府は、これまで「農地へ太陽光発電設備等を設置することは、支柱の基礎部分が農地転用にあたる」として、認めてきませんでした。

ですが、農地における農業の適切な継続を前提に、これを「一時転用」として認めることとなり、その指針を「支柱を立てて営農を継続する太陽光発電設備等についての農地転用許可制度上の取扱いについて」として2013年3月に公表しました。
これによりソーラーシェアリングを行うことが可能となったのです。

つまり「従来農地転用が禁止されていた土地でも発電事業を行る可能性が出てきた」わけですから、農家の方の注目度はかなり高くなっているようです。

ソーラーシェアリングならではの特徴

ソーラーシェアリングが普通の太陽光発電と大きく違うところは「高さ」と「密度」です。

通常の太陽光発電は地面に近い高さにパネルを並べます。このとき、できる限りたくさんの太陽光を集めたいわけですから、隙間なくパネルを敷き詰めるようにするのが一般的です(風の影響を受けない程度)。

ですが、その下で農業を同時進行するとなると話は別です。地面近くにぎっしりパネルが敷き詰まっていてはとても農業ができる状態ではありません。
ですから、ソーラーシェアリングの発電所では3m程度もの高さがある架台を組み、間隔を空けてパネルを設置します。
そうすることで地表の農作物への光も確保しながら、一方で太陽光発電を行うことも出来るようになるのです。

農作物の育ちが悪くなるのでは?

とはいえ、やはり農地の上にパネルを設置するとなると、実際農家を営んでいる方にとっては勇気がいるものです。
「日が当たる量が減って、作物が育たないのでは」と不安になるのは当たり前の心理です。

ですが、多くの植物は、日光が多すぎる場合成長へと利用することができないといわれています。つまり、一定以上の光は必要がないのです。
ですから、必要とされていない分の日光を発電のために使おうというのがソーラーシェアリングの考え方なのです。

こんな方に向いています

では、実際どんな人がソーラーシェアリングという選択をしているのでしょうか。

●農業だけでやっていくのも大変になってきた。
●安定した副収入がほしい
●知り合いに太陽光発電を進められたが、農地転用不可の土地だった。
●太陽光発電に興味はあるが土地がそれほど広くないので完全移行はリスクが高い
●太陽光もやってみたいが、農業はやめたくはない。

上記のような農家の方の導入が多いようです。

設置条件や注意すべきこと

とはいえ、誰でもすぐに事業を開始できるわけではありません。
ソーラーシェアリングを行うためには、以下のようにいくつかの条件があります。

□架台の支柱部分を転用とみなし農業委員会の許可無しでは導入不可
□転用は一時転用扱いとして導入計画により許可され、3年ごとに審査し見直される
□営農の継続が担保されるとともに、作物の生産に支障がない遮光率で耕作機械の利用可能な空間が確保されている事が必要
□支柱は簡易な構造で、技術的、経済的に撤去が担保された計画である事
一般社団法人 ソーラーシェアリング協会より

つまり、農地に接している支柱は一時的に農地転用をする必要があり、更に3年ごとに審査と見直しがあるのです。
問題がなければ通常は継続することが出来るのですが、収穫量が減りすぎると継続が出来ない可能性があります。

判断材料は毎年の営農報告書と言われています。
事業主は毎年営農報告書を申請する必要があり、前年度の収穫率・周辺の農地との収穫率などと比較されて決定されているようです。

どれくらいの費用がかかるの?

前述のようにソーラーシェアリングの場合、架台の高さが必要であり、かつパネルの間隔を広く取る必要があります。
そのため通常の太陽光発電所に比べると総費用に占める架台の価格が高くなります。

作物によって必要な日射量は開きがあるため一概には言えませんが、ソーラーシェアリングの場合1kWあたり30万円の費用が目安とされています。

手続きがややこしい?お困りの方は日本住宅工事管理協会へご相談ください

ソーラーシェアリングは通常の太陽光発電の設置と比較すると必要な書類が多く、一部では市区町村のみならず県にまで許可をとらなくてはいけないなど手続きが大変といわれています。
これが原因となって、結局あきらめてしまう人も多いという声も聞こえてきています。

また、「農家と並行して太陽光発電を行える方法があると聞いたが、調べてもよくわからない」といったお声もよく聞こえます。

つまり、ソーラーシェアリングに関する情報が少ないのが現状で、しかも相談する先さえも分かりにくいという課題があるのです。

日本住宅工事管理協会では、早い時期からソーラーシェアリングについての情報収集を行っており、施工実績のある業者も当協会の会員として登録されています。

農業を営みながら、分かりにくい点が多い太陽光発電事業を並行して開始するとなると色々と大変なことが起こると思います。

当協会では親身になってご相談に乗り、しっかりと皆様のサポートができる体制を整えておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。