太陽光発電コラム

設置前に注意!景観基準を設けている自治体があります

2015.08.12

各自治体の景観基準に注意!守らないと工事がストップになるかも!?

以前こちらのコラムで景観に関してはモラルの問題が大きいという趣旨のお話しをさせていただいたことがありました。残念ながら今もなお、近隣の方との間で景観に関するトラブルが起こってしまったというご相談は後を絶ちません。

ですが、実際はモラルの問題だけではすまなくなってきているのです。各自治体は、政府が制定している景観法に基づき、発電設備に関する一定の基準条件を設けるようになりました。この基準をクリアしていない場合、たとえ設備の建設中であっても工事がストップさせられる可能性があります。

各自治体の環境基準の主な内容

北海道、山梨、広島、島根、福島、神奈川、山梨、静岡、長野、石川、京都、奈良、兵庫県、大分などの市区町村にて、景観基準を設けている自治体があります。どの自治体でもほぼ共通して基準が設けられているのが、次の点です。

●太陽光パネルやフレームの色・光沢・反射の基準
周辺の環境に合わせ、「黒」「濃紺」「白」等の目立たない色にする。特に厳しいエリアではフレームの色彩をパネルと同等にするか灰黒系・こげ茶色にし、低反射の素材を使用する、などの規制があります。

●設置する高さの基準
地上から5~10mという基準を設けている自治体が多くみられます。

この他にも、世界文化遺産の周辺地域ではそもそも設置が出来ないエリアや、厳しい規制があるエリアもありますので、注意が必要です。特に、歴史的建造物が多い京都や奈良や、世界文化遺産に登録された富士山の周辺などでは規制が厳しい傾向にあります。

果たして、条件だけをクリアすればOKなのでしょうか

明確な規制が設けられている以上、太陽光発電に好条件の土地が見つかった場合であっても事前にしっかりと調べてから土地の購入や設備投資について検討されることをおすすめします。

ですが、基準をクリアしてさえいれば、本当にそれで万事OKなのでしょうか。ここからは以前のコラムのお話しとも重複するのですが、非常に大切なポイントですので、もう一度触れさせていただきます。

冒頭でも申し上げましたように、大切なのはやはり事業主様のモラルです。美しい自然と景観に満足されて住んでおられる方、文化遺産を心より大切に思っておられる方など、その土地その土地に応じた様々な近隣住民の思いがあります。紙面上では許可が下りていたとしても、やはりそこに住む方々の思いを無視することは賢明とは言えません。

ですが、発電事業主様の多くはこういった現状を知る機会が少ないのも現実です。では、いったい誰が助言をすることが出来るのでしょうか

そう、肝になるのは設置業者です

そこで肝になるのが設置業者なのです。数多くの設置経験がある業者ですから、自治体によって規制があること、規制をクリアした後も近隣トラブルの問題について考える必要があることは重々承知のはずです。

ですから、良心的な設置業者であれば、事業主様に予め説明をするはずです。ですが、ともすればせっかくの設置依頼がとん挫しかねない問題ですので、説明をしたがらない業者も実際には少なくありません。でも、そんな業者を本当に信頼して大丈夫でしょうか。

専門性が高い分野だからこそ、事業主様に寄りそってくれる業者を

太陽光発電事業は、土地条件や運用計画に応じてパネルメーカーを選定する必要があるなど、非常に専門性の高い事業と言えます。これらのプラン提案を行うのは多くは設置業者です。ですから、本当に事業主様のことを考えてくれる業者でなければ、安心して依頼することはできません。

今回のテーマでもある景観問題についても、契約を急ぐあまり事業主様のその後のトラブルなどについて見ないふりをするような業者を信用してはいけません。

20年の付き合いだからこそ

今回お伝えした『景観基準』が設定されているおかげで、ある程度の問題は運用前にクリアされるとも考えられます。ですが重要なのは、基準が設けられている地域ということは、それだけ景観に対する周囲の目は厳しいということです。

固定買取制度により、20年間はこの事業を続けようとお考えの方がほとんどだと思います。野立ての太陽光発電の場合「土地」という動かせない場所への設置を行うことになるのですから、やはりその土地とそこで暮らす人々への配慮を大切にしたいものです。

今お考えの土地での設置についてお悩みの方は、一度当協会までご相談ください。日本住宅工事管理協会は第三者という中立の立場にありますから、客観的な視点でのアドバイスをさせていただくことが出来ますし、必要な場合は当協会の会員業者をご紹介することも可能です。