太陽光発電コラム

太陽光のパネルメーカーってどうやって選べばいいの?

2015.07.30

パネルメーカー選び方

太陽光のパネルメーカーは有名・無名含め、国内外に数百位社以上あると言われています。これから太陽光発電事業を開始しようと思うと、これらの膨大なパネルの中から20年の付き合いになるパネルを選ばないといけません。正直、これはなかなか簡単ではありません。パネルメーカーを決定するためには、なにが重要なのでしょうか。

「得たいもの」と「妥協するもの」の優先順位を決める

「初期費用を抑えて、高い収益を上げたい」事業主である以上、そう考えることは当然です。ですが、実際のお声を伺うとやはり「あまり安いものだと不安」「知らないメーカーはちょっと……」という方が多いように感じます。

そんな時、私たちがまずお考えいただいているのが、太陽光発電事業を開始するにあたって「何を優先(重視)するか」という点です。優先順位によってメーカーをある程度絞ることが可能だからです。

太陽光発電システムのメーカー選びには、実はちょっとややこしいポイントがあります。ご存知の方も多いかもしれませんが、パネルごとに「品質」「価格」「保証内容」が異なるという点です。A社のパネルは高価だけれども発電効率が良いだとか、B社は安価だが発電効率はそこそこ、C社は保証期間や内容が充実している、などそれぞれのメーカーによって秀でている部分は違います。

優先順位とは?

では、優先順位を決めるためにはどんなことに注意すればよいでしょうか。

品質(発電効率)

メーカーによって発電効率が違うため、同じ発電力をうたっているパネルであっても実発電の面で差が出てきます。

価格

メーカーにより価格は様々で、実際に安いパネルもたくさんあります。海外の無名メーカーの中には通常の3分の2程度の費用で仕入れを行っている場合ケースもあるのです。ただし、注意も必要です。トラブルが起こった際、保証を受けられなかったり、発電効率が悪く思ったほど収益を上げられなかったりする可能性も考えられます。

保証内容

保証内容やその期間もメーカーによって異なります。長期的に運用を行う太陽光発電事業だからこそ、この保証に頼るところが大きいのが特徴です。収益を上げ続けるためには、やはり常に正常にシステムが作動していなければなりません。

以下、一般的に知られているメーカー保証です。

【出力保証】
発電量がメーカーの設定した基準値を下回った場合の保証
【システム保証】
太陽光発電システムを1つのメーカーからセット購入した場合の保証
【災害補償】
万一の災害や盗難に備える補償。※通常、地震・津波・戦争には非対応

上記の他にも、第三者保証(メーカー倒産時の保証)や売電収入補償(一部を補償)といった制度を用意しているメーカーもあります。各保証内容の詳細についてはまた別の機会にお伝えするとして、それぞれの保証期間はメーカーにより異なっていますし、有料でシステム保障の期間を延長できるなどの制度を設けている国内メーカーもあります。ご自身の運用計画に当てはまる制度があるメーカーをお選びいただきたいと思います。

故障時の対応

上記とも連動していますが、トラブル時であっても保証が充実していれば、メーカー保証を頼ることが可能です。通常、国内メーカーは処置スピードが速く、発電ロスが少ないとされています(もちろん海外にも対応の早いメーカーはあります)。メガソーラーなどの場合は収益性に大きく関与する部分でもありますので、故障時対応の迅速さは重要な側面と考えられそうです。

土地の条件や形状に合わせた選定を

ここまで、事業主様に考えていただきたい優先順位についてお伝えしましたが、それとは別に土地の条件などにより必然的に優先順位を上げた方が良いものや、その逆で優先順位を下げられるものがある場合もあります。

たとえば、南向きで周囲に日を遮るものが何もなく、日照時間も長い土地を手にしたとします。こんなに好条件であるのに、果たして有名で高価なパネルを選ぶ必要があるでしょうか。もしかすると、無名であっても保証内容が充実していてしっかり収益をあげられるだけの発電をしてくれるパネルがあるかもしれません。その分を防草対策など他に充てるという手もあります。

次に、土地の形がいびつで影に入る時間が長い土地があったとします。この場合は当然考慮しないといけないポイントが増えます。パネルの1辺当たりの長さはメーカーにより異なりますので、まずは1枚でも多く設置したいのであれば土地に多く収まるパネルを選ぶ必要がありますし、影に強いパネルメーカーにした方が賢明かもしれません。

このように、ちょっとした土地の条件でも、選ぶべきパネルは異なりますので、ご相談時には土地の立地条件についても伝えられることをおすすめします。

最後に

このように、メーカー選定は「事業主様の思い描かれているモデル」と「立地条件等の外的要因」にうまくマッチさせる必要があります。とても事業主様だけで絞り切れるものではありませんので、業者に相談して最適なメーカーを提案してもらうことをおすすめします。

ただし、太陽光発電事業は20年という長い期間運用するという特性上、慎重に業者を決めていただきたいと思います。万一のトラブルに備えて、メーカーとの懸け橋でもある業者には倒産されては困ります。設立年度や主な事業内容などを確認して、安心できる業者かどうかチェックしておくことも大切です。

一般社団法人 日本住宅工事管理協会では、みなさまに安心してご依頼いただける会員企業をご紹介させていただいております。メーカー選定はもちろん、業者選びにお困りの方も一度お問い合わせください。