太陽光発電コラム

売電価格27円。利益を出すには工夫が必要です

2015.07.15

利益を出せる工夫

売電価格が下がり続けている中、なるべく早めに、そしてなるべく損のない形で事業を開始したいという方も多いと思います。導入時に可能な、売電価格以外の価格面での工夫について、ご紹介致します。

売電価格についてのおさらい

ついに、産業用太陽光発電の1kWあたりの売電価格が27円まで下がりました(平成27年7月)。既に事業を開始されている方や、検討を始めている方であればご存知の方も多いと思いますが、年々売電価格は下がり続けています。固定価格買取が開始された平成24年7月の買取価格は40円/kWでした。この時から当初3年間はプレミア期間となっていたため「最初の3年は高値で買います」と政府からの約束があり、引き下げも年1回でした。ですがこの期間が平成27年6月末で終了したため、同7月から更に引き下げられて27円/kWになったのです。

これから太陽光発電事業を始めようとお考えの方は、この27円/kWが適用されますので、「とにかく儲かる」という印象が強かった以前に比べれば、厳しい状況だと言えます。ですが、今から始めても全く利益が上がらないかと言えば、そんなことは決してありません。また、売電価格は設備認定が下りた時点の価格に決定され、その価格は20年間保障されます。したがって、今後も下がり続けることを考えれば、事業を始めるのは早ければ早いほど良いのです。

では、仮に27円のうちに設備認定を受け、事業を開始することが出来たとしても、かつてのように簡単には利益が出せないことはご想像いただけると思います。そこで、少しでも売電価格の引き下げ分を補うことが出来るよう、その他の費用面(コスト面)についてご紹介致します。

パネル・架台選び

太陽光パネルのメーカーは国内外を合わせると実に100社以上。それぞれ、1枚当たりの「価格」「品質」「サイズ」「保障内容」は異なっています。ですから、設置する場所の方位・形状や、設置目的、設置期間、想定している事業規模などによって、最適なパネルやその枚数も違ってくるのです。

例えば、以下をご覧ください。選ぶパネルによりコストだけではなく、品質にもまた差が出てきていることがお分かりいただけると思います。

□単結晶か多結晶か
※単結晶=発電効率は良いが高価、多結晶=発電量は劣る傾向だが比較的安価と一般に言われています。
□国内メーカーか海外メーカーか
※国内=高価だが高品質なものが多い、海外=比較的安価なものが多い傾向にあります。

ですから安いからと単純に決めるのではなく、発電効率や、保障内容にも注目する必要があります。長期運用を想定されているのであれば多少設備費が高くなっても保障がある方が将来的なコストを削減できる可能性が高まりますし、短期間で利益を上げたいのであればやはりパネル単価が重要ですよね。

また、野立ての場合に重要になるのが、パネルを乗せる「架台」の選定です。こちらも、海外製が安い傾向にあり、日本製か海外製かによって、倍近く設置費用が変わる傾向にあります。ですが、これらも含め、パネルとその他設備を同じメーカーからセットで購入した方が保障面においては得策とも言われていますので、価格だけで決めてしまうのは危険です。

設置場所の整備費用

意外と見落としがちなのが、設置場所の整備費用です。特に野立てをお考えの場合、土地を整備するために思わぬ費用が掛かることがあります。売電価格が下がっている今、場合によっては事業そのものを断念した方が良いと結論付けることも大切です。

整備そのもののコストを削るのは正直難しいでしょう。そこで重要となるのが、土地選びです。既に所有されている土地を活用するための太陽光事業ということであれば、土地の選びようはありませんが、これから土地を探して事業を開始しようとお考えの場合であれば、とても大切なことです。まず、当然ですが土地そのものの価格から検討します。整地状況や方位などと照らし合わせる必要はありますが、桁外れに高い土地であれば、売電収入に見合わない可能性があります。次に、今も述べましたように、土地の状況を確認します。せっかく安く土地を手に入れても、整地に費用がかさんでしまっては意味がありません。大木1本切るのに10万円もかかったという話しもあります。

また、防草対策や侵入者防止対策のための費用も必要です。

●防草対策
雑草が生えると、発電効率は低下してしまいます。そこで防草対策が必要となるのですが、その対策は様々です。定期草刈、防草シートの施工、除草剤の散布、砂利の敷き詰め、コンクリート舗装などが挙げられるのですが、当然それぞれ価格も異なりますし、同じ対策をとったとしても、選んだシートや除草剤などによってコストは変わります。

●フェンス
太陽光発電において意外と多いのが盗難です。また、子供などが予期せず入ってしまって怪我をするといった危険性も秘めています。そこで、事業者の多くは通常フェンスを設置します。このフェンスもピンキリです。

他にも細かな諸費用がいろいろ……。まずはお見積を

この他、事業を開始するためには、こちらでは紹介しきれないほど様々な面で費用が必要です。頭が痛くなるかもしれませんが、裏返せば、それだけコストを抑えられる機会が潜んでいるということです。

重要なのは、業者に細かい見積を出してもらうことです。業者によっては、「設備工事一式」といった非常に曖昧な見積を出してきます。こういった業者は要注意です。売電価格が下がっているこれからの時代は、小さなコストの積み重ねを見直す必要がありますから、1つ1つ丁寧に金額を示してくれる業者を選びましょう。曖昧な見積で良し、としているような業者は、事業の条件や計画に一番適したプランを紹介してくれるとは考えにくいです。

当協会にご相談いただければ、第三者機関という特性を活かし、事業運営に関わる様々なアドバイスをさせていただきます。また、信頼できる業者のご紹介も可能ですので、安心してお問い合わせください。