太陽光発電コラム

太陽光発電所の売却・転売時のポイントについて

2014.12.03

点検を行うことで発電所が正常化どうかを明確にすることができます

20年間の売電収入を待たずに発電所を現金化したい事業者が稼働中の太陽光発電所を販売する太陽光発電所の売却や転売が増えています。

実発電数値が出ているため購入を考える事業者は収益イメージがつきやすいメリットがあり、売却を考える事業者にとってはすぐに現金化することができるメリットがあり、売却や転売を考える事業者が増えることが予想されます。

売却や転売自体は特に問題ありませんが購入する側も売却・転売する側も発電所が正常であるかをしっかりと見定めなくてはいけません。

正常に見えても潜在的な欠陥がある場合がある

シミュレーション数値通りに発電を行っていたとしても太陽光パネルには問題がある場合があります。
太陽光モジュールはメーカー工場出荷時に品質のチェックを行っていますが多くのメーカーは海外の工場でパネルの製造を行い、海外の工場で品質のチェックを行っています。※メーカーの中には国内に品質管理質を設けているところもあります

つまり、品質をチェックした後に船に積み込み国内に持ち込み、さらに陸送で現場まで持っていくということになります。
以前も少し話題になったのですが太陽光パネル輸送中の振動などでパネルが損傷してしまい、設置時に100%の性能を発揮できていないことがあります。

それでも多くの事業者はシミュレーション数値より上回っている状態に満足して、気にせずにそのままにしている現状があります。

シミュレーション数値は実発電数値の70~80%程度の数値を提出しているため、本来であればシミュレーション通りという段階で実発電量よりも少ないことがいえます。
また、特定部分が発電を行っていなければ発電量が下がるばかりか、どこかに負担がかかり劣化が進んでしまいます。

劣化が進むとパネルの発電量はどんどん下がってしまうため、今までの実発電の数値はあまり意味がないものになってしまいます。

このような劣化する可能性がある発電所がすくないかというとそうではなく、ある調べでは実に4割程度の発電所が運搬時の問題などでパネルが損傷している可能性がるといわれています。

そのため、稼働中の発電所の購入を考える際には実発電数値だけを気にするのではなく、発電所のしっかりとした調査結果を確認することをお勧めします。
また、売却する事業者は売却時にしっかりと検査を行い、検査結果を明確に公表することをお勧めします。
公表するだけでなく、検査を行った欠陥直したほうが良い点があればきちんと直した上で売却をすることを追うすめします。

発電所の点検に関して

様々な会社が点検を事業として始めていますが、多くの会社はまだ始めたばかりのためこれが一番良いといえる方法が明確ではありません。

現在、多くの会社が行っている点検方法は次のものがあります。
①I-Vカーブ測定
②IR測定
③EL検査

これらの検査を行うことで太陽光パネルが正常に稼動しているかどうかを確認することができます。

I-Vカーブ測定

I-Vカーブ測定は接続箱で確認を行います。
1ストリングごとの発電性能がわかります、ストリングに異常があればすぐにわかりますが、どのパネルに異常があるのかを明確にすることができません。

I-Vカーブ測定はあくまで以上のあるストリングを明確にすることを目的に行う検査方法です。

IR測定

IR測定は赤外線サーモグラフィによる熱分布測定により、セルの表面にホットスポットができていないかどうかを測定することができます。

ホットスポットができているモジュールは破損している可能性あります。
1パネルごとの検査を行うことができ、異常パネルを明確にすることができます。
ただし、明確にできるのはホットスポットのみです。

EL検査

EL検査はメーカーが発送時に行っているレントゲンを活用した検査です。
太陽光パネルの潜在欠陥を検出することができます。

EL検査を行うことで下記などの欠陥を検出できます
1 結晶粒界
2 セル欠陥
3 膜圧ムラ
4 ブラックアウトセル

EL検査は様々な問題の検出が可能ですが1枚ずつの検査のため時間と費用がかかってしまいます。

I-Vカーブ測定は接続箱で行うため簡単に一度に多くのパネルのチェックを行えるがストリングごとの計測しかできない。
IR測定は赤外線サーモグラフィを活用して概観検査で複数のパネルをまとめて確認できるが明確な劣化理由を確認できない。
EL検査は潜在的な様々な問題を検出できるが1枚ずつにしか検査ができない。

上記3つの検査・測定方法にはこれらの特徴があります。
検査方法はそれぞれの会社によって異なるため一概に言えませんが次のような流れで検査を行うところが増えています
①I-Vカーブ測定で大まかに悪いところを特定して
②IR測定である程度問題のあるパネルを絞込み
③EL検査で問題パネルを明確にする

この流れで検査を行うのがコスト・点検精度の両面から考えてよいと思われます。

点検方法は様々あり事業者様の目的によって業者を選ぶ必要があります。
日本住宅工事管理協会では様々な検査会社が会員になっていただいているので事業者様のご予算や目的に応じて最適な業者をご紹介することができます。

売却や転売時には売主が点検を行うことが一般的なのでこれから売却・転売をお考えになれている方はお気軽にご相談ください。

また、購入を考えている事業者様は項目をただ眺めてもわかりにくいところがあると思いますのでお気軽にご質問ください。

日本住宅工事管理協会は第三者の立場で皆様の太陽光発電事業をサポートいたします。