太陽光発電コラム

低圧発電所の効果を最大にするための方法について考える

2014.08.04

低圧案件の収益を最大にするための方法についての考察

2014年4月1日より始まった低圧分割の禁止は50kW以上の発電所の設置を行うことができる土地を持っている事業者様の頭を悩ましています。
低圧で行うべきなのか高圧で行うべきなのか?その基準はどこにあるのかを改めて考えていければと思っています。

低圧と高圧の違いはいったいどこにあるの?

低圧の発電所は50kW未満で高圧の発電所は50kW以上2M未満と決まっています。
低圧に必要がなくて高圧に必要なものは下記のとおりです。
1 検討費用として21万の費用が必要、協議時間も3ヶ月程度必要となる
2 高圧案件の場合、設置容量は電気会社が決定する(2~300kW程度はそのまま設置できることが多い)
3 高圧の場合、キュービクルの設置が必要(キュービクルの費用は少なくても100万以上します)
4 高圧の場合、主任技術者の選任や保安規定の届出が必要
5 高圧の場合、メンテナンス費用が低圧に比べて高くなる
6 高圧になることでメーカーの保障内容が変わる
(高圧に関してはメーカーからシステムとして購入する必要がないため、通常パネルの出力保障のみになります)※架台・パワコンメーカーがそれぞれ保障を出している場合もあります

簡単にまとめると
① 高圧案件は初期費用が高くなる
② 運用費用が低圧に比べて高くなる

この二つのことから多くの方が本来50kW以上の発電所の設置ができるにもかかわらず、低圧ぎりぎりである50kWで設置を行っています。

2014年4月1日より始まった低圧分割の禁止のおさらい

低圧案件のほうが高圧案件よりメリットを受けることができたため、去年までは90kWの設置を行うことができる場所を40kWと50kWというように二つに分けて設置を行っていました。

低圧分割が禁止になったのは、電力会社の負担が大きいからといわれています。
詳しくはこちらを参考にしてください。

50kWで一番の発電量をえるためにはどうすればよい

発電量を決める要素は4つ
① 日射量
② 方位
③ 角度
④ 発電効率

発電量はこの3つの要素で決まります。
この中で日射量は自然の恩恵のため事業主様の考えでは決めることができません。
考えなければいけないのは「方位」「角度」「発電効率」です。

最適な方位=「南」
最適な角度=30度
方位と角度は決まっており、南向き30度で設置するのが一番発電効率がよいです。

方位に関して

方位は設置を行う土地の形によって異なります、どのような土地でも南向けにパネルの設置を行うことは可能ですが多くのパネル枚数を設置できるかが土地の形によって大きく異なります。
南の面が土地に対して斜めになってしまうと活用できない土地が増えてしまいその分設置スペースが少なくなってしまいます。

角度に関して

太陽光発電の大きな敵は影です。影ができてしまうとその部分は発電を行いません。陰を作るのは何も周りの環境だけではありません。太陽光パネル自体が影を作ります。
つまり、角度を高くするとその分影が長くなってしまうのです。そのため角度を高くするとアレイ間隔を広くして設置を行う必要があります。

方位に関しても角度に関しても最適角度で設置を行おうと考えると通常より広い土地が必要になります。
ざっくりとですが最適角度・最適方位で低圧ぎりぎりの50kWの設置を行う場合、約210~260坪程度が必要といわれています。

300坪くらいの土地で限界までの設置を行う場合、120kW程度の設置を行うことができます。※敷き詰めた場合
120kWの設置を行って、もおそらく収益は大きく変わらないと思われます。
それぐらい高圧案件の場合、初期費用と運用費用が大きくかかってきます。

高圧を選択する場合は200kW以上の設置ができることを前提に検討する程度でよいと思います。

発電効率について

発電量を大きく変える発電効率について、これはどのメーカーを選択するかによって変わります。

パネルの種類には単結晶や多結晶といった違いがありますが、ここではコストパフォーマンスに優れた多結晶のみ取り上げます。

公証出力は各メーカーでそこまで大きな違いはありませんが、今までいろいろなメーカーのパネルの設置を行い発電量のチェックをしたところ、ハンファQセルズが一番実発電量を記録しています。
※あくまで事例ですのでご参考程度にご認識ください

売電価格が下がっており、低圧分割が禁止になったことで、固定買取価格が始まった当初より、太陽光発電事業で高収益を上げることは難しくなっています。
しかし、経験が多い業者であれば、限られた土地の中でどのようにすれば最大収益を上げることができるかをしっかりと検討してくれます。

日本住宅工事管理協会では収益を最大にするためのアドバイスや施工会社や設計会社のご紹介をさせていただいております。
遠隔で行う場合は分離発注のお手伝いもさせていただいておりますので、太陽光発電事業をお考えの方はお気軽にご相談ください。