太陽光発電コラム

『出力制御』はなぜ必要?再エネ導入量UPできる理由

2017.05.22

出力制御(出力抑制)はなぜ必要?

先日、九州電力が出力制御の対応を要請するDMを送付したという情報が入りました。
対象の発電事業者様の中には、対応に追われている方もいいるかもしれません。

できれば出力制御は回避したいというのが正直なところかもしれませんね。
ではそもそも、なぜ出力制御は必要なのでしょうか。

出力制御とは

出力制御の必要性2

出力制御とは「パワーコンディショナからの出力を止めてください」あるいは「減らしてください」という要望を電力会社が発電事業者に対して行うものです。

結果、電力会社が買い取る電力は制限されることになります。

なぜ出力制御が必要?多くの再エネを系統に接続させる工夫

出力制御は、電気の需要と供給を一致させるために行います。

つくった電気は貯めることがでず、すぐに消費することになります。
しかし、需要に対して供給が多くなってしまうと場合によっては大規模な停電を起こしてしまう可能性があります。

もしも出力制御を行わなかったら、こうした事態を避けるために系統へ接続できる量を減らさなければなりません。
しかし、出力制御の制度があることで通常は制御を行わず、需要が少ないときにだけ出力制御をすることが可能になります。

多くの再エネを系統に接続させるためにも、出力制御は必要な対応といえるのです。

出力制御の必要性1

出力制御の歴史

出力制御の歴史を振り返ってみます。

●2012年7月
『固定価格買取制度』開始:一気に太陽光発電事業者が増える

●2014年9月
九州ショック:九州電力が系統接続の保留を発表。北海道電力、東北電力、四国電力、沖縄電力も追随するように保留の発表を行う

●2015年1月
再エネ特措法の改正:小規模設備への出力制御拡大、時間単位の出力制御が実施される(それまでは500kW以上の設備で日数単位の制御。年間30日まで)

●2015年4月
対応機器設置の義務化:設備の容量や、地域によって出力制御に対応している機器を設置することが義務付けられる(2015年4月1日以降に接続申し込みが受領されたもの)

九州電力で出力制御への対応を要望する動き

今注目されているのが、冒頭でもふれた九州電力の動きです。
九州電力は、対象の発電設備に対し出力制御対応に関する手続きを要請するDMを送付しています。

5月10日には、同社のHPにて「太陽光事業者さま(低圧10kW以上、指定ルール)に対する出力制御機能付PCSへの切替えのご案内」という案内も掲載されています。

手続きをおこたると契約解除となってしまう可能性もありますので、早めに対応するようにしましょう。

出力制御で少しでも多くの再エネを!

発電事業者としてはあまり嬉しくない出力制御ですが、今回ご説明したように実はとても大切な取り組みです。

電力会社によって出力制御に関する決まりが設けられていますので、
今一度ご自身の管轄となっている電力会社のルールを確認するようにしましょう。

尚、新電力に売電している場合も出力制御の対象となりますのでご注意ください。

出力制御の仕組みをに関しては[コラム:出力制御機能付パワコンだけではどうしてダメ!?出力制御ユニットとは]にて公開しております。